東京女子学園 梅香祭 創造的才能の発揮(3)
東京女子学園のクリエイティビティは、女学生の系譜の現代化から生まれてくる特徴が際立っていることがわかったが、そもそも創造性の源泉はどこかというと、それはとにかくlearning by makingから始まるということである。それは、創作ダンスや筝曲の演奏、吹奏楽、美術などの芸術だけではなく、理科、数学、社会など各教科にもあてはまるほどの徹底ぶりである。
東京女子学園のクリエイティビティは、女学生の系譜の現代化から生まれてくる特徴が際立っていることがわかったが、そもそも創造性の源泉はどこかというと、それはとにかくlearning by makingから始まるということである。それは、創作ダンスや筝曲の演奏、吹奏楽、美術などの芸術だけではなく、理科、数学、社会など各教科にもあてはまるほどの徹底ぶりである。
東京女子学園のクリエイティビティの構造が「女学生の魂=創造性×近代化された日本の女性のセンス」となっているのではないかという想いは、ダンス部と筝曲部のパフォーマンスをみて、さらに深まった。
今年、東京女子学園は、創立110周年を迎えた。1903年(明治36年)東京府内で高等女学校として認定第一号の学校。女学生の系譜のルーツである。今年の文化祭「梅香祭」は、21世紀型女学生にふさわしいクリエイティビティを解き放った。
しかも、東京女子学園流儀の創造を生み出すシステムも随所に見える化。生徒自身が創造の方法(学ぶ力・学ぼうとする力)を共有していた。その方法を探った。 by 本間勇人:私立学校研究家/永田修介(東京理科大学1年):リサーチャー
順天では、理科は探究学習のカテゴリーに配置されている。放課後Sクラスの実験室では、好奇心、オープンマインド、疑問という科学者の3つの精神で満ち満ちた生徒が実験に集中していた。
順天では、英語は系統学習というカテゴリーに配置されている。グラマー、リーディング、スピーキング、ライティングなど思い付きや創造的なイメージで学ぶ領域は少ない。ルールや知識の系統的なつながりが重要であるのは言うまでもない。しかし、だからといって、順天の英語科は、一方向的に講義形式で教え込むような20世紀型の授業は行わない。やはり双方向的に表現し合う21世紀型授業が展開されている。
今年、順天中学校高等学校(以降「順天」)は、高1からサイエンスクラス(Sクラス)とイングリッシュクラス(Eクラス)を新設。3か月目を過ぎようとしている現時点で、新設クラスのメンバーのアクティブで躍動感あふれる行動の構えができてきたと、教師も生徒も確かな手ごたえを感じている。同時に、先生方は、この躍動感が順天全体の雰囲気をさらに生き生きとしたものにする大きな契機になることも期待している。躍動感が生まれる理由を、長塚校長、片倉副校長、中原国際部長に聞いた。(by 本間勇人:私立学校研究家)
順天では、理科は探究学習のカテゴリーに配置されている。放課後Sクラスの実験室では、好奇心、オープンマインド、疑問という科学者の3つの精神で満ち満ちた生徒が実験に集中していた。
順天では、英語は系統学習というカテゴリーに配置されている。グラマー、リーディング、スピーキング、ライティングなど思い付きや創造的なイメージで学ぶ領域は少ない。ルールや知識の系統的なつながりが重要であるのは言うまでもない。しかし、だからといって、順天の英語科は、一方向的に講義形式で教え込むような20世紀型の授業は行わない。やはり双方向的に表現し合う21世紀型授業が展開されている。
今年、順天中学校高等学校(以降「順天」)は、高1からサイエンスクラス(Sクラス)とイングリッシュクラス(Eクラス)を新設。3か月目を過ぎようとしている現時点で、新設クラスのメンバーのアクティブで躍動感あふれる行動の構えができてきたと、教師も生徒も確かな手ごたえを感じている。同時に、先生方は、この躍動感が順天全体の雰囲気をさらに生き生きとしたものにする大きな契機になることも期待している。躍動感が生まれる理由を、長塚校長、片倉副校長、中原国際部長に聞いた。(by 本間勇人:私立学校研究家)
順天では、理科は探究学習のカテゴリーに配置されている。放課後Sクラスの実験室では、好奇心、オープンマインド、疑問という科学者の3つの精神で満ち満ちた生徒が実験に集中していた。
順天では、英語は系統学習というカテゴリーに配置されている。グラマー、リーディング、スピーキング、ライティングなど思い付きや創造的なイメージで学ぶ領域は少ない。ルールや知識の系統的なつながりが重要であるのは言うまでもない。しかし、だからといって、順天の英語科は、一方向的に講義形式で教え込むような20世紀型の授業は行わない。やはり双方向的に表現し合う21世紀型授業が展開されている。
今年、順天中学校高等学校(以降「順天」)は、高1からサイエンスクラス(Sクラス)とイングリッシュクラス(Eクラス)を新設。3か月目を過ぎようとしている現時点で、新設クラスのメンバーのアクティブで躍動感あふれる行動の構えができてきたと、教師も生徒も確かな手ごたえを感じている。同時に、先生方は、この躍動感が順天全体の雰囲気をさらに生き生きとしたものにする大きな契機になることも期待している。躍動感が生まれる理由を、長塚校長、片倉副校長、中原国際部長に聞いた。(by 本間勇人:私立学校研究家)
特別教養講座の醍醐味
池末先生、金井先生、桑子先生の教科横断的な活動と広がり
高3生と教師の対話
授業と特別教養講座の接点
共立女子では、テストもない、単位も関係ない、受験にも直接関係ない授業がある。2006年から、国語と社会と理科の教師3人及び生徒4人で始まった「特別教養講座」がそれである。
今ではコラボレーションする教師も倍以上になり、参加する生徒は20人を超える。テーマによってはもっと増える。共立女子は通常の「教科学習」と「特別教養講座」の間には、比類なき多様な行事や部活がある。
「教科学習」と「行事」の粋を集めたとも呼べる「特別教養講座」。この講座をスタート時からプロデュースしている池末和幸先生、金井圭太郎先生、桑子研先生に聞いた。(by 本間勇人:私立学校研究家)
左から池末和幸先生(社会)、桑子研先生(理科)、Iさん(高3)、金井圭太郎先生、渡辺眞人校長
生徒主導型学習の授業 試行錯誤進む
小島先生:グローバルコースや2015年から実施するインターナショナルコースの授業は、生徒主導型学習になります。しかし、これはすべてのクラスで、つまり学内全体で行っていくのが目標です。ですから、今から私たちは準備をしています。先ほど青井教頭から、最近接発達領域あるいはScaffolding(足場)をつくる学びの理論について説明がありましたが、私たちは、同時にそれを授業で試行錯誤しています。実際に今から授業を見に行きましょう。
グローバルコースの3つの基礎
小島先生:2015年から、高校は新コース「インターナショナルコース」をスタートさせます。今年4月に開始するグローバルコースはその予備部門の役割を果たします。もちろん、インターナショナルコースは、英語以外の教科も英語で行うことを予定していますから、グローバルコースのメンバーが全員インタナショナルコースに進むわけではありません。
文化学園大学杉並中学・高等学校は、今年4月から大胆にもグローバルコースを新たに設置する。たんに英語教育を強化するということではない。すべての教科、教育活動が、世界各国が推進している21世紀型スキルを駆使したグローバル教育に転換するということである。教師の教授主導型から生徒の学び中心型に変わる。
ここにきて、やっと文科省も、グローバル人材育成のためにスーパーグローバルハイスクール(SGH)構想を実施する段になったが、このSGH構想のベースになっているのも、21世紀型スキルを活用するグローバル教育。だが、しかし、今月にわかに500校を招いて、はやくも2月14日にその構想案を提出せよと。その中から50校ほど選抜するという。準備不足であることは、火を見るよりも明らか。
ところが文化学園大学杉並は、10年以上もかけてパラダイム転換の準備をしてきた。不思議なことにSGHのマニュアルには、教師の変容を審査の評価基準に入れている。2013年まで、一斉授業をよしとし、生徒中心主義を頑なに拒んできた日本の教育現場。それを年が明けた瞬間に変容せよとは、リアリティを感じることができない。
そんな日本の教育を、文化学園大学杉並は変えるロードマップをデザインした。同校が変える日本の教育について聞いた。by 本間勇人:私立学校研究家
チーム文杉:左から小島浩司先生(入試広報部長)、相澤まきよ先生(理事・事務局長)、松谷茂先生(校長)、青井静男先生(教頭)