正智深谷オープンスクール 自律開放協働系(2)

正智深谷の空気は、教師も生徒も共に自律開放協働系の精神で満ちています。このことが、21世紀型教育に舵をきることが速やかにできた大きな理由です。というのも、C1英語など、ハードルの高い英語力を目指すのは、挑戦の精神が必要です。開放的なポジティブな精神があるから、挑戦できるのです。

今や大学も企業も創造的思考力を求めているというのは、各種メディアで毎日のように目にし、耳にします。AI社会にあって、多くの仕事がなくなるが、それ以上に新しい仕事ができるという認識も今では当たり前になりつつあります。

しかし、言うは易く行うは難しです。どうやったら創造的思考力は育つのでしょう。それには、対話や議論が多いことが必要です。まずはやってみようというファーストペンギンの精神が必要です。困ったときは、1人で頭をかかえず、仲間とワイガヤができることが必要です。それでもわからなければ、外部の人や機関にリサーチに出かける必要もあるでしょう。

正智深谷では、正解が1つではない問題、最近大手予備校でも「思考力型入試」と呼ぶようになった問いをリサーチ、ディスカッション、プレゼンテーションというサイクルで学ぶPBL(プロジェクト学習)を授業に取り入れています。

体験授業ではずばり「PBL」という授業が行われていました。埼玉では、まだアクティブラーニングとかPBLという授業は広がっていないため、最初「PBLって何?」と部屋をのぞいて、不思議がっていましたが、ファーストペンギンの精神ある生徒が徐々に集まってきました。チームで「校則をつくる」というlearning by making型のPBLに我を忘れて没入し、議論し、プレゼンをしていました。
 

PBLは、あらゆる国で広まる21世紀型スキルを学ぶときにどうしても必要になる学びの空間です。そして海外で学ぶときは、やはり英語力が必要です。しかも世界の問題を将来多様な海外の人々と議論していかなくてはなりません。どうしてもハイレベルの英語力を無視できないのです。

英語体験は、同時にPBL体験にもなっていました。また数学の授業体験も驚きでした。確率について考える問題だったのでしょう。受験生全員にサイコロが配られ、実際にやってみながら、確率を考えていくアクティブラーニングが行われていました。

ICTを活用した教育も盛んですから、タブレット体験の授業もありました。多くの受験生が参加していました。

理科は五感と脳の関係を意識化する錯覚の実験を通して学んでいました。これもPBLです。在校生が助手よろしく、実験の素材や道具を配布していました。

サイコロ、実験、対話、議論、プレゼンなどPBLは、創造的な思考力を鍛える格好の学びです。知識のネットワークも広がり、その臨界点で既存の関係の限界にきて、新たな関係が生まれるという創造的思考。知識が大切にされているのは言うまでもありません。

このようなPBL型授業で育った総合力を活用するのが、ニュージーランド海外研修です。英語4技能をオンラインで学び、ニュージーランドの文化をリサーチし、現地で検証し新たな発見をして帰国。事後学習で深めていく。グローバルなPBLの学び。

そして、何よりニュージーランドの生徒との絆を結び、グローバルネットワークを創ってきました。国と国の関係が、政府による政治経済的な力によって形成されるだけでは、互いに理解し尊敬することはできません。このような1人ひとりの交流が文化のシナジー効果を生むでしょう。その絆を結ぶカギが深谷承知の自律開放協働系の精神です。

ニュージーランドの国旗の寄せ書きは、よき思い出であり、同時に未来を創るネットワークを示しています。(by 本間勇人 私立学校研究家)

 

 

 

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