東京女子学園一丸となってアクティブラーニングで

東京女子学園は、ワールド・スタディを中心としたiPadを活用した英語教育や多くの生徒が挑戦する海外留学プログラムですでに有名。また進路先教育で終わらない生き方教育まで射程に収めているキャリアガイダンスも注目を浴びてきました。そして、その結果として目覚ましい大学合格実績も輩出。次期改訂学習指導要領の標榜している学力の3要素「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」もすでに生徒が発揮できる学びの環境を整えてきました。

そして、その教育の質を、さらに発展させるために、2013年から、すべての教科でアクティブラーニングにチャレンジし、CEFR基準でC1レベルの4技能の英語力を目指す21世紀型教育を押し進めてきました。さらに、今年2016年、その教育の顔である入試に新たにPISA型入試及び英語入試も開発して備えました。受験生に多用なチャンスを作ったのです。by 本間勇人 私立学校研究家

(東京女子学園の先生方。生徒の可能性を実現するチームです。)

オーストラリア3ヶ月留学に出発する前に7時間英語を話し続けるセミナーを開催していますが、その手法はアクティブラーニングです。自己紹介、ホストファミリーとの会話、日本について、海外の友達とのロールプレー、留学先での学校や家族、隣人との会話のロールプレーでのスピーキングは4技能の民間試験でもそのまま役に立ちます。
 
「オーストラリア留学での達成目的や決意」の個人プレゼンテーションなどは、国際バカロレア(IB)のTOK(知の理論)でも重視されている「自分とは何か」という「自分軸」をしっかりつくっていく重要なプログラムです。「自分軸」は、多様な人々や文化の体験を通してできあがるものだからです。
 
 
パリ同時多発テロの記事、評論をよんで、グループに分かれて、デザイン思考よろしくプレゼンテーションも行いました。状況の確認、バック・グラウンド、宗教の対立の問題、日本の対応などについて議論は真剣そのもの。テロが起こる現代の世界の痛みを解明すべく、いろいろな図形や矢印を、書いたり消したり、時間はあっという間に過ぎていきます。アクティブラーニングの真骨頂は、この生徒の没頭している姿=フロー状態にあります。
 
 
数学でもアクティブラーニングを行っています。楊枝を均等な間隔に引かれた平行線の上に落とし、どの位の割合で線上に楊枝が落ちるかの実験。「適当に落とすから割合はバラバラのはず!」という生徒の予想は見事に外れ、「え〜、おかしい!また、同じだ!」「一定ってことお?」など先入観が崩れ、好奇心は一気に膨らみます。
 
このように、興味と関心を生み出す東京女子学園のアクティブラーニングの挑戦はまだままだ続きます。
 
 
先生方も、新しい授業スタイルや学びの方法を研修して間び合っています。子どもたちの未来に必要な21世紀型スキルのためのプログラムづくりを、先生方が一丸となって挑戦している女子校。これからの女性は強い意志をもって、世界をつくるリーダーになることが求められています。それは、2020年大学入試改革の主題の1つでもあります。
 
その希望に応えられるのが東京女子学園なのです。
 
Twitter icon
Facebook icon