八雲学園 共学化とラウンドスクエアで進化加速(1)
八雲学園の教育の進化が加速している。今春共学化し、ラウンドスクエア加盟校として動きが本格化しているのである。共学校になったこととラウンドスクエアに加盟したことが相乗効果を生み出し、多様性の次元が他に追随を許さない豊かさを生み出すことになった。by 本間勇人 私立学校研究家
八雲学園の教育の進化が加速している。今春共学化し、ラウンドスクエア加盟校として動きが本格化しているのである。共学校になったこととラウンドスクエアに加盟したことが相乗効果を生み出し、多様性の次元が他に追随を許さない豊かさを生み出すことになった。by 本間勇人 私立学校研究家
富士見丘中学校高等学校(以降「富士見丘」)は、SGH認定校の活動を通して、教師も生徒も探究活動をベースにしてきた組織であることを可視化するに到りました。一般にSGH校といっても、中高一貫校の場合、その活動は高校に限られますし、高校生も全クラスが参加するというわけではないのです。
ところが、富士見丘は中高全員が、SGH指定校の条件を土台にする探究活動を行います。もともと自主探究「5×2」という生徒1人ひとりの好奇心にもとづいたテーマを探究していく活動はあったのですが、それが、個人の探究活動から、クラスや学校全体にコラボしながらの活動になり、さらに大学や非営利団体などと連携して探究活動は研究活動に転ずる広がりを学内外の広い範囲につながったのです。
学内外とつながることによって、相互にコミュニケーションをとらなければなりませんから、その活動の全貌が可視化されることになったのだと思います。
富士見丘は、2年前にSGH(スーパーグローバルハイスクール)アソシエイト校になり、昨年SGH指定校となりました。したがって、2月20日(土)に開催された「SGH指定校としての第1回SGH研究発表会」は、実際には2年分の挑戦の積み重ねが集約されていて、非常に高密度の発表会となりました。by 本間勇人 私立学校研究家
中学受験・高校受験・大学受験・英語教育・教育ICT・教育イベントなど教育情報を中心に、日々情報を発信しているリセマム(ReseMom)のサイトに、2月21日(日)聖学院で開催する21会中学入試セミナーが紹介されました。21会は、子ども一人ひとりの才能を改革する教育をより充実させていくビジョンを支持してくれるメディアに感謝いたします。
と
(よく誤解されるのが知識を教えないで思考力が育てられるか?という質問です。そうではなくて、今まで思考力育成の教育が重視されてこなかったのが問題で、知識は必要です。ただし、知識とは何か?という問いについても子どもといっしょに考えていくのが21世紀型教育です。既存の知識を鵜呑みにはしません。知識こそコペルニクス的転回の思考の源泉なのですから。)
2016日2月12日(金)、工学院大学附属中学校が、新しい中学入試を実施すると聞き及んだので、取材に立ち寄りました。「新しい」とはどうことなのか?2月1日から5日くらいまでで、東京の中学入試は概ね終了するのに、これから第5回目の入試を設定するというのはどういうことなのか?平方校長に尋ねてみました。
すると、21世紀型教育の必要性を感じている受験生に、今の中学入試市場は機会を全開しているわけではないというのに気づいたというのです。今年の受験生には我慢をしてもらい、来年からという考えもあるけれど、2月いっぱい中学入試の機会を設けられるのでるから、隗より始めよと思い立ち、未来を創る意欲のある受験生に「難関思考力入試」を新たに開設する決断をしたと平方校長の強い意志を聴くことができました。by 本間 勇人 私立学校研究家
(高校1年のダンス部の生徒といっしょに。中央 校長平方先生)
東京女子学園は、ワールド・スタディを中心としたiPadを活用した英語教育や多くの生徒が挑戦する海外留学プログラムですでに有名。また進路先教育で終わらない生き方教育まで射程に収めているキャリアガイダンスも注目を浴びてきました。そして、その結果として目覚ましい大学合格実績も輩出。次期改訂学習指導要領の標榜している学力の3要素「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」もすでに生徒が発揮できる学びの環境を整えてきました。
そして、その教育の質を、さらに発展させるために、2013年から、すべての教科でアクティブラーニングにチャレンジし、CEFR基準でC1レベルの4技能の英語力を目指す21世紀型教育を押し進めてきました。さらに、今年2016年、その教育の顔である入試に新たにPISA型入試及び英語入試も開発して備えました。受験生に多用なチャンスを作ったのです。by 本間勇人 私立学校研究家
(東京女子学園の先生方。生徒の可能性を実現するチームです。)
文部科学省は、2020年大学入試改革及び次期学習指導要領改訂を全国規模で行う前に、特に2007年以降、様々なモデルケースをつくって、リサーチをしていました。その結実がSGUやSGHですが、実はIB(国際バカロレア)と英国の大学入学準備教育(Aレベルテストなどに象徴)を水面下では極めて重要視してきました。
そして、前者からはTOK(知の理論)、後者からはクリティカルシンキングという学び方に深く興味を寄せ、学習指導要領の中に換骨奪胎して埋め込もうとしています。その動きが実は「学力の3要素」を鍛えるアクティブ・ラーニングです。
(UCサンタバーバラでのAAPの魅力を全校生徒に伝える3ヶ月留学メンバー)
5月29日(金)、富士見丘6階ペントハウスで、第4回21会カンファレンスが開催された。毎年5月のカンファレンスは、1年間の21会のメインの活動をシェアするワークショップを行う。(本間勇人:私立学校研究家)
21会会長校である富士見丘学園の6階ペントハウスは、カフェスタイルで対話が盛り上がる最適な空間であり、21世紀型学びの空間のプロトタイプであるので、ここで21世紀型教育のビジョンのシェアと活動の元型を脱構築する場として最適なのである。
4月27日(月)、21会校かえつ有明で、第19回21会定例会が開催された。テーマは「2015年度の21会進化~21世紀型教育の創出から牽引へパラダイムシフト」。急速に変化する時代とニーズとそれを生み出す21世紀型教育の精神。21世紀型スキルと21世紀型教育の根源的パラダイムの統合をいかに形成していくか議論され、21世紀型教育の市場を牽引していくビジョンをシェアした。by 本間勇人 私立学校研究家
工学院は、日本初の大胆なカリキュラムイノベーションを歩み始めたわけだが、そのためには学内の教師が一丸になることが極めて重要である。一丸になるには、教師どうしの信頼関係をベースにした相互に学ぶ組織を持続することである。そのため、平方校長は「研修」を中心とした「学びの組織」を構築しているという。