トリガークエスチョン

和洋九段女子のPBL授業 スーパーロールモデル

6月15日(土)、和洋九段女子で、2回目のPBL型授業体験会が開催されました。予定されたFuture Roomでは収まりきれず、別室を急遽用意するほどの人気の和洋九段のPBL授業。なぜでしょうか?
 
 
これからの学びにはPBLは必要だというのは文部科学省も経済産業省も提唱し、多くの教育産業も推奨しているのですが、多くの学校では、探究の時間では行われていても、教科の授業ではPBLを行うかどうかは教師個人に委ねられるケースが多いのです。まだまだPBLは教育活動のオプション的存在です。
 
ところが、和洋九段女子では、教科の授業でも探究の時間でも行事でも部活でもあらゆる教育活動にプロジェクト型の学びが浸透しています。いわば、日本の中高段階のスーパーロールモデルが和洋九段女子のPBLなのです。
 
なぜそれほど注目されているのかというと、次の3つの理由があると考えられます。

戸板 カリキュラムイノベーションへ (3)

戸板のカリキュラムイノベーションの特徴は、学習目標を大項目・中項目・小項目・・・とできる限りいったん要素に分解し、今度は逆に要素と要素の関係を生み出すいわば機能的構成主義の方法論で組み立てられている。教育学では、機能主義と構成主義のカリキュラムデザインは、対立してきたのだが、戸板では統合したということではないか。

その統合の仕方は、1つはグループ学習及びプレゼンテーションという相互通行型の授業スタイルの導入によって果たされ、さらに何を議論し合うのかトリガークエスチョンまで形式知化するというナレッジマネジメントの手法によって、知識やものの見方の結びつきが拡張し深化するようになっている。

戸板 カリキュラムイノベーションへ (1)

戸板中学校・戸板女子高等学校(以降「戸板」)は、来春4月から高校1年生からスーパーイングリッシュコース、スーパーサイエンスコースを開設。同時に、そのハイレベルのコースにつながるように、中1から「レディネス」を開始する。

そのためのプランは、カリキュラム全体の再設計という営みに凝集する。4月から、教師一丸となって、カリキュラムのデザインに取り組み、コンセプト段階から一歩進んで、具体的な設計の見通しが立ったという。進化する戸板のエンジンともいえるカリキュラム設計についてインタビューした。(by 本間勇人:私立学校研究家)

※左から原田啓志先生(進路・学習指導部)、大橋清貫先生(教育監修理事)、今井誠先生(入試広報部部長)

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