工学院

工学院 さらなる挑戦

工学院大学附属中学校・高等学校(以降「工学院」)は、21世紀型教育を完成するべくさらなる挑戦に取り組んでいる。それは、2020年大学入試改革で予想される大学入試問題の研究を通して、そこから越境する知の領域に拡大する授業のGrowth Mindsetに取り組むという教育活動。

21世紀型教育というと、巷では、多様な経験を積み上げ、創造的な活動をすることが第一の目的で、大学合格実績は二の次であるという間違ったイメージがある。それは全く違う。そのような考え方は学校や教師の立場の話であって、先鋭的な21世紀型教育はあくまで生徒の未来の生き方の可能性をいまここで共に考え、関門を乗り越えていくというところにある。その生きていく道に大学進学があれば、当然そこを突破する。

ただし、そのとき、21世紀型教育は21世紀型教育、大学進学指導は大学進学指導と二項対立にはもっていかない。両方を融合するというのではなく、両者は1つのシステムに収まるのである。by 本間勇人 私立学校研究家

工学院 いまなぜカリキィラムリフォメーションなのか?

今年4月、高1のオリエンーションから始まって、様々な新機軸の実行に専念している平方校長と、要所要所で、かなり対話する機会をいただいた。校長の想いをまとめてみたい。by 本間勇人 私立学校研究家
 
 
(中2-Dのクラスで。哲学に!問いの探究に!カリキュラムマネジメントに!それぞれがぞれぞれのミッションを胸に)
 
2020年大学入試改革。これは日本だけの特別な話ではない。世界同時的に起きていることである。その改革の実行にどの国が速く着手できるかどうか。そして、その改革は雑駁に言えば、教育改革なのだが、正確には、カリキィラムそのものの改革なのだ。
 
大学の学部や学科が、よしあしは別として、新しい科学や学問領域を開拓せざるを得ない。第4次産業革命に対応できる専門知としての科学や学問は、20世紀と同じであるはずがない。

工学院 前人未到の新教育イノベーション始まる

工学院大学附属中学校・高等学校は、前人未到の新教育イノベーションを開始した。戦後の学習指導要領の歴史は、J.デューイの経験主義教育とJ.S.ブルーナーの系統主義教育の両極の間を振り子のように行ったり来たりした。その過程でデューイの考え方やブルーナーの考え方は形骸化して、問題解決能力か知識暗記力かという浅薄な二元論に陥った。

21世紀型教育ビジョンを映し出している工学院は、どちらか一方を選択するのではなく、生徒の成長、生徒の生き方、生徒の変容、生徒の才能などに目配りした複合的な学びの理論やそれが育成される環境イノベーションを揃えてきた。by 本間勇人 私立学校研究家

(左から、奥津先生、岡部先生、松山先生、平方校長、島田先生、株式会社メイツ副社長伊藤氏)

工学院 高校1年 オリエンテーション合宿(3)ザ・リフレクション

オリエンテーション3日目最終日は、3つのリフレクションプログラムが実施された。1つ目は、校歌の練習を通して、伝統に流れる普遍的精神の響きを共感した。
 
2つ目は、3日間のオリエンを通してのリフレクション。Growth Mindsetができたかどうか、自分軸を自己認識できたかどうか、iPadやノートパソコでWebベースの回答フォームにチェックボタンをクリックしたり、200字記述の回答を書き込んだりした。
 
 
(吹奏楽部などで活躍している内進生のクラスが、デモンストレーションを行って、そのあと全員で合唱。)

工学院 高校1年 オリエンテーション合宿(2)自分の殻を破る信頼関係

工学院大学附属高等学校の高1オリエンテーション2日目は、3つのプログラムが行われた。
 
1つは、International Language Houseのスタッフと協働してパフォーミングアーツを実施。英語イマージョンで、しなやかにエッジの効いたダンスとのびやかに歌う2つのミュージカルを全員で演じ切るプログラム。
 
 
(オリエン合宿の朝。ここから工学院の高校生活が始まる。)
 

工学院 高校1年 オリエンテーション合宿(1)自分を表現し、自分というキャラクターを形成する5つの要素の関係に気づくワークショップ

2017年4月、再び「高校1年」の季節が巡ってきた。しかし、今年の高1は、特別な意味を時代が付与している。すでに21世紀にはいって17年も経とうとしているにもかかわらず、まだ20世紀近代社会の光と影のうちその影の部分を払拭できないどころか、ますます混迷をきたしている時代であるため、いよいよ持続可能な社会の形成に挑む最終目標グローバルゴールズに向けて新しい知を身につけざるを得ないプレ学年という歴史的位置づけを背負わされている。
 
 

工学院 13歳から世界跳躍へ

2017年3月1日、工学院大学附属中学高等学校は、公開セミナー「世界で活躍できる13歳からの学び」を開催。東京都私学財団助成金研究報告「iPadマイクロスコープを活用した生物実験による学習コミュニティの創出」の中間報告。しかも、この研究が可能となる前提の21世紀型教育改革の理念や実践授業も見学できる充実した内容だった。

ワークショップがあるため、参加者の人数が40名限定ということもあり、意識の高い参加者が集った。すなわち、自分たちも教育改革をやりたい、PBLのようなアクティブラーニングを実践したいから学びに来たという高感度で高い意識を抱いて、参加者は、大坂や静岡など遠方からもやってきていた。by 本間勇人 私立学校研究家

工学院 21世紀型教育改革の基盤できる

2013年4月、平方先生は、工学院大学附属中学校・高等学校の校長に就任するや、21世紀型教育改革にとりかかった。IBやSGH、ブルームのタキソノミー、CEFRなどのリサーチやフィールドワークに教員を巻き込みながら、PIL×PBL型の授業改革を断行。
 
 
(工学院の教育改革の歴史と未来を語る平方校長)
 

工学院 リーダーシップ研修 タブレット使って

工学院大学附属中学校・高等学校(以降「工学院」)は、多様な研修を内製化/内省化しています。もちろん、先生方自身、外部の研修でも自己陶冶していますし、NPOなどとの連携プログラムもコーディネートしています。しかし、最終的には、自分たちの力で学校をパワフルにしていく必要性を感じています。

ですから、自分たちでコーチングシステムを生み出し、学んでいこうとしています。授業・テスト・評価の流れをPIL・PBLに転換し、自らつくった思考コードというメタルーブリックでプログラムをつくり、データによって検証していくシステムはかなり進んでいます。プロジェクトチーム→教科チーム→全体研修と浸透を広めています。

しかしながら、最終的にはどんな局面でも、メンバーと協力し、乗り越えていくリーダーシップを発揮しなければなりません。そのため、リーダーシップ研修の内製化も開始したのです。 本間勇人:私立学校研究家

工学院の深いアクティブラーニング “think, make, share”

2016年7月2日(土)、工学院の実施した第1回中学校説明会の会場は補助椅子を追加するほどになった。新聞、雑誌、テレビなどの各種メディアの取材が殺到している学校だけでのことはある。馳文科大臣まで訪れたのだから、参加者が集まるのは当然かもしれない。
 
しかし、なぜメディアが殺到するのか。ディズニーランドやレゴランドのようなエンターテイメントを行っているわけではない。にもかかわらず興味と関心が伝播している。
 
それは、他の学校では、まだ行っていないモチベーションがアップするイノベーティブな授業が、学校全体で行われているからだ。by 本間勇人 私立学校研究家
 
 

ページ

RSS - 工学院 を購読