工学院 1人ひとりの物語(3)
世界を救う拠点を求めて ラノベから純文学に 東京からクアラルンプールに
橋本紡ぐさんは、読者の反応によっても、小説家になった幸せを実感したという。月に300通以上のファンレターから、自分の言葉が多くの人の人生のヒントになっていることが伝わってきた。サイン会の時に、自分の本を媒介にして語り合っているうちにカップルになった話を聞いて、読者に愛されていることも実感できた。
世界を救う拠点を求めて ラノベから純文学に 東京からクアラルンプールに
橋本紡ぐさんは、読者の反応によっても、小説家になった幸せを実感したという。月に300通以上のファンレターから、自分の言葉が多くの人の人生のヒントになっていることが伝わってきた。サイン会の時に、自分の本を媒介にして語り合っているうちにカップルになった話を聞いて、読者に愛されていることも実感できた。
大学入学即退学即自由
橋本紡さんの語りは、静かに、そしていきなり運命を感じる話から始まった。大学受験をめぐる家族との関係の話。三重の実家の父親や祖父の家族としての絆、自分の人生を先回りされる優しさと同時に制約をいかに断ち切るのか。
工学院大学附属中学校・高等学校の図書委員は、小説家橋本紡さんと語り合った。図書委員の心の底からの想いに司書教諭の有山先生が心動かされ、橋本さんを招いた。生徒の想いに動かされた橋本さんは、語りの中で生徒の心を動かしていく。心が動く、互いの語り合いの「はじまり」のシーンに立ち会えた。by 本間勇人:私立学校研究家
今年の夏、IBMが主催するヤング天城会議にチャンレンジした高2の女子生徒がいる。IBMによって、次代を担う若者の育成に貢献することを目指して企画されたプログラムで体得したものは大きかったという。
自分にとってグローバル人材とは?
今年工学院の校長に就任した平方邦行先生と先生方は、一丸となって、今まで積み上げてきた「挑戦×創造×貢献」のマインドを21世紀型教育というプロジェクトにバージョンアップした。それは、「グローバル教育」と「イノベーション教育」、「リベラルアーツ」への挑戦となり、新しい教育活動の創造であり、国内外のネットワークの発展的活動と成っている。
その俊敏力には驚愕。すでにその成果物の1つである「思考力セミナー」の活動の紹介はした。今回は、オーストラリア3ヶ月留学に挑む8人の高1生の中から3人の生徒、およびIBMが主催する「ヤング天城会議」のネットワークに挑戦した高2生に話を聞いた。by 本間勇人:私立学校研究家
左から、平方校長、Kくん、Nさん、Tさん、Oさん、島田教頭
衝撃が自己決定に化学変化する 核心をつくる授業
「反転授業」さながらの「思考力テスト」の「入試本番模擬体験」
(2013.11.22の21会の定例会で。座長平方校長のビジョンとミッションの共有スピーチシーン)
来春中学入試で、工学院は「思考力テスト」を導入。12月7日(土)、入試本番模擬体験で、予想問題がお披露目された。一般入試の本番模擬試験と解説授業の中にきちんと織り込まれて開催。
全体でおよそ200名集まる中、同テストの会場も2クラスも開設する盛況ぶり。グローバル人材育成時代に重要な社会参加への関心を深め、問題を自分で判断して解決していく思考力が注目されている象徴的イベントとなった。
また、最近公表されたPISA2012の報告もあり、日本の教育改革の「思考力重視」路線に拍車がかかっている。時代を読んで、時代を牽引する工学院の21世紀型教育の全貌がみえてきた。by 本間勇人:私立学校研究家
21世紀型教育を通常授業で実現するには?