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聖学院 「思考力セミナー」進化する

先月、『聖学院 「思考力セミナー」高次思考力を育てる』を書いたばかりだが、生徒の発達と同じように、学内で自主研修を行いビジョンを共有し、「思考力テスト」のチームワークが強化された結果、その対話が早くもケミストリーを生んだ。

11月9日に行われた「第4回思考力セミナー」は、クリッカーを活用し、生徒が自分の意識を数学的考え方に結びつける「開示悟入」のプログラムとなった。by 本間勇人:私立学校研究家

(「思考力セミナー」の対象は中学受験生。聖学院の教科学習の土台になっている「ものの見方・考え方」を共有している。聖学院の授業は、国語を考える、数学を考える、理科を考える・・・だけではなく、国語で考える、数学で考える、理科で考える・・・という構造になっている。つまり、考えるコトを考えるという高次思考を大切にしている。イギリスやアメリカ、シンガポールなど各国の世界標準の学びは、このレベルまで到達しているので、21世紀型教育を実践している聖学院も同じ地平に立っている。)

聖学院 「思考力セミナー」高次思考力を育てる

昨今、聖学院は、その教育の質とその積み上げによる成果としての大学合格実績や海外大学の実績が評価され、メディアで頻繁に取り上げられるようになっている。

その教育の質をどのように作り上げているのかリサーチした。 by 本間勇人:私立学校研究家

聖学院 「思考力」を語る (2)

高橋先生によると、卒業生をみていると、中高時代に教科にこだわらずに、自分のテーマを中心に学んでいった生徒は、大学に進んでも探究心が持続している。たとえば、慶応の文学部に進学した卒業生は、心理学を学びたいと思っていた。だから、中高時代に心理学にかかわることであれば、教科をどんどんこえて興味と関心を広げていった。

聖学院 「思考力」を語る (1)

今や知識を憶えるコトは肩身が狭い。「思考力」や「論理」「クリティカルシンキング」などの言葉が表舞台で脚光を浴びている。ついこの間までは「考えるには知識がやはり必要だ」という見識者がほとんどだったが、グローバル人材育成時代、米国のBIG4レベルの学生やオックスブリッジの学生は、すでにそういう考え方をしていない。

多次元の思考やライフコンセプトを有している彼らにとって「知識か思考か」という二元論は、すでに20世紀近代の考え方で、ポストモダンを経由して、さらに新しい21世紀型の考え方が確立されようとしている今、「思考力」は新しいとらえられ方をしなければ、子どもたちの未来をだいなしにしかねない。

団塊・断層世代の思考の枠組みから、ハーバードやエール、プリンストン、オックスブリッジで学んでいる現代の大学生や研究者の思考の枠組みにシフトするのは歴史的必然。しかし、現在の中等教育レベルで、そこまでとらえている教師は少ない。21会校では、そのような先進的教師が集積しているが、今回は先行的に「思考力セミナー」を実施している聖学院の先生方に聞いた。(by 本間勇人:私立学校研究家)

左から伊藤豊先生(国語)、内田真哉先生(技術科)、高橋一也先生(英語)、本橋真紀子先生(数学)

21会&(株)TESコラボ始まる 聖学院思考力セミナー受講生追跡調査

今春から21会校である聖学院は、学校説明会で思考力セミナーを行った。たいへん好評で、今年も説明会で実施していく。明日の芝中で行われる男子校フェアでも3回行われるが、すべて定員を満たしている。来週土曜日、同校で行われる説明会での第1回思考力セミナーも定員を超える勢い。受験生からの支持の勢いは増すばかりである。

この思考力が市場から支持されるのには理由がある。2018年から、21会が見据えている21世紀型教育が公立学校でも本格化するロードマップが描かれているからである。しかし、私立学校に期待がかかるのは、今回の教育政策では、うまくいかない大きな理由があるからでもある。それは新しい評価の考え方がまだ現場レベルで研究されていないということなのである。

それを今乗り越える準備をしているのが21会校である。したがって、今後21会校がモデルとなっていくのだが、思考力セミナーという先進的活動を行っている聖学院がまずそのリサーチに着手する。

それと同時並行的に聖学院の成果を21会校でシェアしていくことになるだろう。大いに期待したい。(by 本間勇人:私立学校研究家)

21会校コラボ始まる 工学院×聖学院 PIL型授業そして思考力テスト

第1回21会カンファレンスが終わるや、参加していた21会校の先生方があちらこちらに結集して、学習組織化し始めた。ピーター・センゲとデビッド・ボームの「対話について」が目の前に立ち上がったのは驚愕だった。その学びのチームの一つが、工学院大学附属中学・高等学校と聖学院中学高等学校(以降工学院、聖学院)の先生方によって形成され、昨日6月3日(月)にはすぐに活動開始。カンファレンスは5月31日(金)の夕刻行われたばかりなのに、なんという俊敏力。スタートの様子をご紹介しよう。(by 本間勇人:私立学校研究家)

 

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