佼成学園女子 乙女祭−パフォーミングアーツの祭典(3)

周囲の見守る視線が、生徒の潜在的な力を引き出す。書道パフォーマンスで全国大会レベルの書道部が、ダンス部・演劇部と合同で乙女祭のトリを飾った。

佼成学園女子の書道部は全国高校生書道パフォーマンス甲子園の本戦に出場するなど、その名を全国に轟かせている。そして特徴的なのは、様々な部活動と合同でパフォーマンスをすることである。

他の部活とのコラボレーションによって生み出されるハプニングや即興性を楽しもうとする自由な雰囲気があるのだ。

自分たちの持っていないものを外から取り入れる柔軟性は、おそらく異文化とコミュニケーションする力にも通じるものだ。

乙女祭の後で、教頭の江川先生にお話を伺う機会をいただいた。今年からSGHに指定され、グローバルリーダー育成のプログラムを次年度から本格的に始動していくという。

「日本人のアイデンティティ」と「異文化コミュニケーション能力」を柱にした「国際理解科」という科目を新設し、海外大学などへの進学にも力を入れていく。

いよいよSGHとして「グローバルの佼成へ」突き進んでいくということである。

近い将来、佼成女子の書道パフォーマンスは、海外の生徒たちとコラボレーションする姿で観られるのではないか。そんなわくわくする期待を持たせてくれる佼成女子学園の乙女祭であった。

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