共立祭 満開の才能の花(1)

今月、共立祭が開催された。在校生1人ひとりの才能が輝いた。中高合わせて約2000名の生徒の才能が一堂に会して花開いていた。

その活気、息吹、熱気、気合い・・・。気象衛星から眺めていたら、共立女子のエリアだけ、ヒートアイランドならぬヒートスクールになっていたに違いない。by 本間勇人:私立中高一貫校

共立女子の教育といえば、とにかく自主性と多様性。共立祭パンフレットの表紙も応募制。今年のパンフレットは、共立女子生の理想型が描かれたデザインが選ばれた。誠実で勤勉な姿で、愛に満ち溢れた少女。しかし、軽やかに飛翔する翼をもって、自分の力で飛びたてる力強さも持っている理想的な乙女なのであろう。

しかし、感動するのは、パンフレットを手にとって、裏表紙を見たときだ。なるほど多くの才能が花開いているではないか。そして表紙に選ばれた作品は、たしかにコンセプチュアルな構図がはっきりしている。作者の趣向性を普遍化している作品が選ばれているのは、まさに共立のリベラルアーツ的な発想である。

ただ、全作品を公開し、学内外にシェアする愛情がやはり共立女子らしい。実際に、応募作品のうちの1つは、チケットのデザインとして採用されている。自分のアイデアをアウトプットする勇気は、このようなすべての才能を受け入れ、いろいろなチャンスに結びつける教育にささえられているのだろう。

才能は、まず創造的な自信をもてることが必要。それには選択されようがされまいが、一様にリスペクトしてくれる教師がいるから、次にまたがんぼろうとポジティブになれるのではないか。パンフレットやチケットのデザイン一つとっても、共立女子の教育の真髄が浸透しているのに感動した。

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