4月20日木曜日、2007年度の第1回定例会が三田国際学園で開催されました。今回の定例会では、新たに機構に加盟した学校もあったことから、21世紀型教育機構が目指す教育についての再確認がなされ、特に「グローバル高大接続準備教育」のあり方について、先生方からの提言、そして意見交換が行われました。
21世紀型教育機構会長の吉田晋先生は、グローバル高大接続準備教育を目指す意義について、大学で英語「を」学んでいる時代ではないことを強調されました。21世紀型教育機構の学校がCEFRのC1基準を目指している時代において、大学では英語はツールとして活用される場であるべきだとお話されました。それは、単に留学するためというよりはむしろ海外からの留学生を受け入れるためにこそ必要な環境であるわけです。
グローバル高大接続準備教育のシンポジウムが、5月27日(土)に開催されます。詳しくはこちらをご覧ください。
グローバル高大接続準備教育の話を受けて、三田国際学園理事長の大橋先生は、高校の側から発信して大学にインパクトを与えていくような存在になる必要性を提言されました、それは21会発足当初から変わらぬ想いであり、21CEOのSoulです。大橋先生のお話は、多くの保護者と実際に面談をして感じ取ったニーズが背景にあります。
大学入試改革は一つの大きなチャンスですが、ともすると単なる目先の改革に終ってしまいかねません。中高で実践されているリベラルアーツの学びが、きちんと評価されるような高大の関係構築をしようとすること、そのような不断の努力が必要であるということが会員校で共有されたのです。
21世紀型教育そして思考力入試の拡がり
今年度からは、会員校に静岡聖光学院や香里ヌヴェール、アサンプション国際が加わり、東京から首都圏、そして太平洋ベルトへといったように、21世紀型教育は地理的にも拡がりを見せています。
また、外部の教育機関からもますます注目を集めるようになっています。
先日、インター・エデュ・ドットコムで、21CEO設立記念シンポジウムの内容の一部が紹介されました。「『21世紀型教育』は新たな学校選びの基準」と題され、21世紀型教育機構が推進している考えが支持されています。記事はこちら。
晶文社が出版した「2018 首都圏中学受験案内」では、「思考力入試」が適性検査型とは分けられて別のページに掲載されていました。これは、21世紀型教育機構で分けて考えてきたこと、すなわち、適性検査型が論理思考中心なのに対し、思考力入試は創造思考が中心、というカテゴライズを反映した編集となっています。
2011年の発足当初は、本当に小さな存在だった当機構も、5年以上の活動期間を経て、その影響力が徐々に拡がりつつあることを実感しています。