21st CEO 「第1回 英語哲学オンラインセッション」 報告

7月11日(土)21世紀型教育機構主催の「英語哲学セッション」が開催され、21CEO 加盟校から11名の「強者」たちが参加してくれました。

何が「強者」かと言うと、単に英語力の話ではありません。学校を超えた「哲学対話」なる未知のイベントに、臆することなくチャレンジしようとする精神の持ち主であるということです。この日に参加した生徒のほとんどは、このイベントの存在を、チラシやこのホームページから知り、自ら参加したいと声をあげ、事務局に連絡を取ってきてくれました。この事実一つをとっても、彼らが主体的に「世界」に関わっている存在であることが明らかです。

 

さらに驚嘆したのは、中1から高3までの幅広い学年がフラットな対話を行っていたことです。それが可能になるのは、彼らが、正解が定まっている世界の住人ではなく、自ら問いかけ、世界を切り開く存在だからでしょう。お互いの学年や年齢やバックグラウンドを気にすることなく、ファーストネームで関わりながら知を創造していた英語対話は、未来のグローバル市民の存在を見る思いでした。いわゆる「知識」やいわゆる「英語力」を、問う力=創造的思考力で超越していく「哲学」セッションは、彼らのふだんの学びの習慣が支えているのです。

 

ファシリテーターは、PhD取得のため現在イギリスに暮らしているAlex 先生、そしてアシスタントをしてくれたのは同じくイギリス在住のHannah先生、さらに東京大学の学生であるMomokoさんもブレイクアウトセッションでの対話を盛り上げてくれました。

全体の流れは次の通り。約3時間に及ぶセッションでした。
  1. Thinking Game
  2. Philosophical enquiry
  3. Break
  4. Writing exercise
  5. Discussion: What is a philosophical question?
  6. Creating philosophical questions!
  7. Thinking game

セッションの動画などは、近日中に21st CEOのホームページでご案内します。

 

なぜ「英語」での哲学セッションなのか、母語ではダメなのかと疑問を持たれる方もいるかもしれません。もちろん日本語哲学セッションも素敵です。実際参加した生徒の中には、全国の中高生と哲学セッションを日本語で行っているという生徒もいました。英語であれ、日本語であれ、対話の神髄は「知」を愛することにあるのでしょう。ただ、これからの時代、世界の人々とダイレクトにつながる対話力が必要であるということも確かです。英語であれ日本語であれ、他者とともに世界を創造する対話力を磨くことこそが求められているのではないでしょうか。

 

参加生徒

Misaki Hoshi (Fujimigaoka)

Laila Fukuda (Fujimigaoka)

Akari Bates (Fujimigaoka)

Rei Shiozawa (Shizuoka Seikou)

Kousuke Asami (Kougakuin)

Aika Mukai (Junten)

Haruka Ishiyama (Bunsugi)

Runa Konishi (Bunsugi)

Nana Tsugata (Wayo Kudan)

Rin Kikuchi (Seigakuin)

Kosei Maeda (MIta International)

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