八雲学園 八雲ラウンドスクエア・バラザミーティングを開催 

2024年5月17日(金)放課後、八雲では、加盟しているRS(ROUND SQUARE)の会議のメインスタイルであるBARAZA(バラザ)を開催。ナイロビや深圳で行われたRS国際会議に参加した生徒たちが「RS運営委員会」を結成し、RSの意義や役割を学内外に広げていくためのキックオフがなされたのです。

参加者は中学生から高校生までで約30人。グループに分かれてディスカッションします。バラザは、国連でも活用されますが、問題解決するためのブレインストーミングではなく、問題に横たわる背景や関連性を全貌できるようにするフレームストーミングです。

参加者が持っている想いやものの見方考え方、価値意識など語り合っていきます。

バラザは、アフリカのスワヒリ語で「異なる人々が集まること」を意味する古い言葉です。バラザでは、学生や社会人の代表者がディベートや自由な議論を行うことができ、全員の意見が平等に評価されます。対話をコーディネートするのはバラザリーダーです。
 
アフリカでは、バラザに対して「リッカ」という別の対話システムがあります。このリッカは、私たちがふだん活用している対話システムです。G7のように同じ想いをシェアしているメンバーが集まって、合理的に議論し解決の合意に向けてディスカッションをしますが、バラザはその前提を外して「異なる人々が集まって」自由に話すわけです。
 
リッカは制約的自由がありますが、バラザは開放的自由が前提です。そしてより根源的な問題に迫っていくわけです。リッカは、課題が設定され、それを解決する目的があるのでしょう。
 
私たちの生活は、その両方の対話システムが必要ですが、偏りがちです。バラザの活用の意味を八雲の「RS運営委員会」は、ナイロビの国際会議や深圳のグローバル会議に参加した八雲生がしっかり感じ取り、八雲の新しい文化として取り入れようとということでしょう。これぞ、国際交流の真骨頂です。
 
10人のバラザリーダーのコーディネートによって、八雲バラザミーティングは英語で展開していきました。最後に、リーダーの一人が編集した深圳での国際会議の様子を動画を見ながら、RSとは何か、その意義と役割をプレゼンして閉幕しました。
 
副校長近藤隆平先生によると、「6月にRSの加盟校の生徒が6人、各国から八雲学園に留学しに来ます。そこでRS運営委員会は、国際会議さながらのバラザを彼らと一緒に行う予定です。そのための今日でもあったのです」ということです。
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