10月26日に21会主催の海外大学進学説明会がかえつ有明で行われました。今回はイギリスの名門大学、UCL(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)が説明を行い、50組を越す来場者で賑わいました。 by 鈴木裕之:海外帰国生教育研究家
UCLは、世界大学ランキングで10位以内に顔を出すトップ大学の一つです。グローバル教育の先進校であるかえつ有明では、帰国生が多く在籍しているためか、保護者や生徒の関心の高さは予想を上回るものでした。
説明会は、1) イギリス留学の魅力とファウンデーションコース概要、2) UCLの説明及びUCLのファウンデーションコースの詳細、3) 海外進学と英語学習についてのパネルディスカッション の3部構成で実施されました。
イギリス留学とファウンデーションコースの概要については、かえつ有明の国際交流部主任の関先生が説明を行いました。イギリスの大学は3年間と短い分、一般教養課程を経ずに専門課程にすぐ入るカリキュラムになっていること、日本の高校卒業資格では、直接大学に入ることができず、ファウンデーションコースに在籍する必要があることなどが説明されました。
その後Christopher MetzgerさんからUCLについての説明がありました。伊藤博文や井上馨を含む長州ファイブや、初代文部大臣の森有礼を含む薩摩スチューデントなど、幕末から開国の頃の留学生を初め、夏目漱石や小泉純一郎元総理大臣もUCLで学んでいたことが紹介されました。また、日本の高校からUCLのファウンデーションコースに入るために必要となる成績や英語レベルなどについて詳細な説明がありました。
最後のパネルディスカッションでは、Christopherさん、関先生に、帰国生指導主任の田中先生が加わり、UCLに入るために必要となる英語力をどのようにつけていけばよいかということについての話がありました。また、イギリスでは、クリティカルシンキングやリサーチスキル、自立的な学習、自分の意見を述べることが重視されていることを理解することが大切であるという話がありました。
最後の挨拶で山田先生も、海外に出るというリスクテイクは、前に進んでいこうという意欲の表れであること、また、クリティカルに考えることが異文化でのサバイバルにつながることに触れ、説明会は終了しました。