聖学院のSTEAM教育 2050年社会も越境する

聖学院のGIC(Global Innovation Class)は教科学習以外にLiberal Arts、STEAM、Immersion、Projectの4つのスペシャル授業が時間割の中に収められています。全日制高校でこのような柔軟なカリキュラムマネジメントを行っているところはレアケースです。
 
 
その中でも、STEAMの時間は週6時間設定しています。聖学院は、行政セクター、民間セクター、学術セクター、非民間セクター、サードセクターなど学校を越境した連携をつくっていますが、このSTEAM教育の連携の多様性とその密度はかなり高いものになっています。したがって、同教育を推進するリーダーである情報の山本周先生(数学の教諭でもある)は、情報の教師であると同時に、学校を越境したSTEAM環境のデザイナーであり、多様な団体をコーディネートするプロデューサーでもあります。
 

八雲学園 イエール大学との音楽交流 動画視聴できます

八雲学園は毎年6月初旬に、イエール大学のアカペラグループ「Whim 'n Rhythm」との国際音楽交流を行っています。この交流は11年前に始まり、八雲学園の教育に大きな影響を与えてきました。生徒たちはこの交流のために1年間かけて準備をし、ワクワクしながら多様な活動に取り組んでいます。
 
この11年間で、八雲学園はラウンドスクエアへの加盟、共学校への移行、海外大学への大量合格など、グローバルリーダーを育成する教育力を強化してきました。2024年度の交流には、オーストラリアとヨルダンのラウンドスクエア加盟校からの4人の留学生も参加し、さらに国際色豊かな交流となりました。
 

文大杉並の博学連携型STEAM教育立ち上がる

9月14日、「未来の先生2024」(桜美林大学新宿キャンパス)で、文化学園大学杉並(以降「文大杉並」)が、博物館で創造する愉しさに出会う「博学連携プロジェクト」のコミュニティを呼びかけるワークショップを行いました。
 
株式会社トータルメディア開発研究所と文大杉並がコラボして始めた複数の博物館とその学芸員との新しい創造的な学びを多くの団体と連携を拡大したいというものです。
 
実際に文大杉並で2日間かけて行ったエッセンスを40分でワークショップ体験をする超非日常的空間を創っていました。それゆえ満席の参加者の対話はものすごく盛り上がっていました。
 

工学院【日日即未来】 生徒が自ら問いをつくり世界を変える授業

 
工学院大学附属(以降「工学院」)は、経済産業省が実施している「EdTech導入補助金」を活用したInspire Highのオンライン上のプログラムを導入しています。その導入授業を、教頭の田中歩先生も自身のIBL(Inquiry based Learning)の中で展開していました。
 
Inspire Highの授業は、オンラインで展開されます。見学した時は、生徒の皆さんが、農業のテクノロジーについてのキーノートスピーチに触発されて、最終的に100年後の食の問題を解決する壮大な授業でした。
 
 
英語と日本語どちらでも可能で、歩先生は英語でも授業をナビゲートしていました。ラウンドスクエアの加盟校から留学にきた生徒もいたというのもありますが、工学院の中2は全てのクラスで同様のプログラムを実施しています。
 

和洋九段女子のPBL授業 スーパーロールモデル

6月15日(土)、和洋九段女子で、2回目のPBL型授業体験会が開催されました。予定されたFuture Roomでは収まりきれず、別室を急遽用意するほどの人気の和洋九段のPBL授業。なぜでしょうか?
 
 
これからの学びにはPBLは必要だというのは文部科学省も経済産業省も提唱し、多くの教育産業も推奨しているのですが、多くの学校では、探究の時間では行われていても、教科の授業ではPBLを行うかどうかは教師個人に委ねられるケースが多いのです。まだまだPBLは教育活動のオプション的存在です。
 
ところが、和洋九段女子では、教科の授業でも探究の時間でも行事でも部活でもあらゆる教育活動にプロジェクト型の学びが浸透しています。いわば、日本の中高段階のスーパーロールモデルが和洋九段女子のPBLなのです。
 
なぜそれほど注目されているのかというと、次の3つの理由があると考えられます。

文大杉並 キャリア探究オープニングイベント コミュニティシップ型プロジェックト

6月12日(水)、文化学園大学杉並(以降「文大杉並」)は、「キャリア探究オープニングイベント」を開催しました。高校1年の生徒約300人と約100人の社会人が100グループに分かれて3回対話をしました。
 
 
100人のうち60人くらいは保護者で、残りは外部の関係者です。その社会人は皆さん多様な仕事をして活躍している方々でした。中には、ライフシフトの時代を先取りしたキャリアチェンジをして自らの仕事が進化している方もいました。起業家も多かったようです。
 
それぞれの社会人が、なぜ今の仕事に就いたのか、今の仕事はどんな仕事なのか、やりがいはあるのか、そもそも仕事をするとはどういうことなのかという観点から語られていました。その語り方はもちろん現状の仕事の「ファクト」の話もありましたが、仕事を「志事」に置き換え、家業を「稼業」と置き換え、その両方に共通するものは何だと思うと問いかけている方もいました。
 

八雲学園 八雲ラウンドスクエア・バラザミーティングを開催 

2024年5月17日(金)放課後、八雲では、加盟しているRS(ROUND SQUARE)の会議のメインスタイルであるBARAZA(バラザ)を開催。ナイロビや深圳で行われたRS国際会議に参加した生徒たちが「RS運営委員会」を結成し、RSの意義や役割を学内外に広げていくためのキックオフがなされたのです。

参加者は中学生から高校生までで約30人。グループに分かれてディスカッションします。バラザは、国連でも活用されますが、問題解決するためのブレインストーミングではなく、問題に横たわる背景や関連性を全貌できるようにするフレームストーミングです。

参加者が持っている想いやものの見方考え方、価値意識など語り合っていきます。

2024年度21CEO定例会 開催

2024年5月14日(火)、富士見丘で、21世紀型教育機構の2024年度第1回の定例会が開催されました。今春、会員校が輩出した海外大学合格実績は100名を超える結果となり、これまでのC1英語、PBL、STEAM、リベラルアーツなどのプログレシッブ教育の推進環境デザインによって、生徒が全球的視野で自分がいかに生きるかを意思決定していく道を開きました。

一般的なエリート教育が良き社会をつくるための人間教育を行ってきた一方で偏差値による知識理解の習得に偏らざるを得なかった日本の教育の閉塞状況を打破するべく、プログレッシブな21世紀型教育を推進してきました。その第1のパラダイム転換は「21世紀型教育」を固有名詞として普及した役割を果たしました。そして、いよいよ本格的なグローバル・キャリア教育の次元に入りました。

おそらく、この流れは、多くの私立学校に影響を与えることでしょう。また、人口減少に伴う生徒募集の低迷を好転させる、教育インバウンドも起こるでしょう。21世紀型教育機構は第2のパラダイム転換を起こしているのです。

新しい時代を画するカンファレンスが実施されました(2)

基調講演の後は、生徒による「私たちが22世紀の未来の学校を創ります」という協働講演です。

 

生徒による協働講演のパートでは、田中歩先生と伊東竜先生から紹介された後、約30分間、生徒たちだけでのディスカッションとなりました。途中でトピックを仕切る司会者もなく、4つの異なる学校の生徒がほとんどリハーサルもなしに、多くの大人が見ている前で堂々とアドリブトークしている姿は圧巻でした。

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