文大杉並の博学連携型STEAM教育立ち上がる

9月14日、「未来の先生2024」(桜美林大学新宿キャンパス)で、文化学園大学杉並(以降「文大杉並」)が、博物館で創造する愉しさに出会う「博学連携プロジェクト」のコミュニティを呼びかけるワークショップを行いました。
 
株式会社トータルメディア開発研究所と文大杉並がコラボして始めた複数の博物館とその学芸員との新しい創造的な学びを多くの団体と連携を拡大したいというものです。
 
実際に文大杉並で2日間かけて行ったエッセンスを40分でワークショップ体験をする超非日常的空間を創っていました。それゆえ満席の参加者の対話はものすごく盛り上がっていました。
 
各博物館の所蔵品をまず観察し、各チームで気づいたことを対話します。気づいたことをボードに描いてまとめて、ピアディスカッションやプレゼンをしていきます。そのつど、リアリスティックなフィードバックが学芸員の方から提供してもらい、ある参加者の方の言葉を借りれば、爆上げ化学反応が生まれます。
 
博物館の時空を超えた所蔵品の価値をいかに引き出し、子どもたちの創造性と新たな無限の価値を生んでいくのか、そしてそれを多くの団体とコラボしていくことによってこの活動の意義を広げていこうと。
 
ある博物館の学芸員からは、今後の新しい都市創りのハブに博物館がなっていきたいというパッションも生まれていました。
 
博物館はSTEAMの塊です。所蔵品の資料の価値の信頼性やその保存や修復は、サイエンスやテクノロジー、エンジニアリングは必要です。そして所蔵品は芸術作品に限らず、人類のアート的価値があるものです。展示に関するスペースづくりはマス的な発想が必要だし、展示の時に観覧者人数をどのくらい入れるのか、行列はどのくらいならば妥当かなどについては数理モデルが仮説として立てられ検証されていきます。
(染谷先生と教え子のOG。卒業後グローバルなプロジェクトやSTEAMプロジェクトのアドバイザーでありメンターとして仕事をして活躍しているOG)
 
このような人類のSTEAM的価値の塊を所蔵庫の中で眠らせているのではなく、子どもたちをはじめ多くの人がミュージアムリテラシーを磨き上げながら解放していくというのは、それにたずさわる学芸員の方々だけではなく、このプロジェクトにかかわるすべてのメンバーにウェルビーイングな気持ちを爆上げするでしょう。
 
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