聖徳学園 体験と授業をつなぐイノベーション(3)

山名先生:来週いよいよ米国に3週間生徒たちと研修に行ってきます。そこでは「つながり」の体験が待っているのですが、実は事前講座として、杏林大学と「つながって」学びを行ってきました。

杏林大学の学生、アメリカ、香港からのインターン留学生のお手伝いによる、英会話講座を開催したのです。ヘルパー1人につき、聖徳学生2人という、大変豪華な講座になりましたが、海外体験への自信と勇気を少しずつ準備するのも目的です。

伊藤先生:有志で行く海外研修もありますが、6年間で、在校生は全員海外の体験をしてきます。やはり帰ってきたときの子どもたちの成長ぶりはたいしたものです。自分をしっかりもち、自信をもってくるわけです。この個性をさらに伸ばすには、海外体験から帰ってきたあとも、自分でどんどん学んでいく、探求していけるようにサポートしていかなければならないと考えています。

山名先生:ジグソー法などのアクティブラーニングやICTでWeb上の議論をする授業は、授業後も生徒どうしの学び合いが続いていきますから、海外体験から帰ってきた生徒にそのような授業環境を用意していくことは極めて有効だと思います。

伊藤先生:すでにJICAのスタッフとしてザンビアの支援活動をしている卒業生がいます。ようこそ先輩よろしく講演をお願いしましたが、在校生には1つの大きなロールモデルになりました。聖徳学園での海外体験のあとの自分の探求が継続しているシンボル的な人材でもあります。

山名先生:先月、オーストラリア、アメリカ3ヶ月留学から帰国した生徒5名、これから1年留学に行く生徒4名による留学報告式・宣誓式を1時限目に中学3年、高校1年、高校2年生を対象に行いました。

帰国した4名はこの日のために英語でのプレゼンテーションを行えるよう、準備を重ねてきました。留学を通して学んだことを、学校に還元して行く意欲で燃えていました。先輩というロールモデルの意志を「つなぐ」プレゼンだったと思います。

伊藤先生:海外体験を授業や行事に還元していく「つながり」こそ、まさにこれからもっと強化していきたいと思っている聖徳学園のビジョンなのです。

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