富士見丘×GiFT ロールモデルカフェ(2)

富士見丘学園は、生徒がダイバーシティに気づく機会をたくさん用意している。しかし、大島先生は、GiFTの対話の中で、大切な機会をまだ用意していないことに気づいた。

8月7日、富士見丘が指定校推薦枠を認定されているロンドン大学キングスカレッジ・ファウンデーションコースの校長アンディ先生が来校した。10月に行うロールモデルカフェのスペースになるペントハウスラウンジで生徒と親しく歓談した。
 
これもイギリスの海外研修や英米、オーストラリアの中長期留学というスーパーグローバル教育の一環の出来事。海外の高校生や大学生との交流というダイバーシティの機会である。
 
7月には、東京電機大学との連携プログラム「建物の裏側をのぞいてみよう」が同大千住キャンパスで行われ、富士見丘の中1~高2の13人が参加した。普段は立ち入りが禁止されている屋上や貯水塔、地下設備など、建築学科の百田准教授と研究室の学生との案内で隅々まで見て回った。建築のバックヤードに自然と社会と人間のつながりを問いかける人間中心主義的な視角を感じる体験をしてきた。
 
 
毎年6月には、中学生を対象にサタデープログラムの一環として「卒業生に聞く大学生活」を実施するが、これもOGによる高大接続の1つのありかたで、ここでは大学生との交流というダイバーシティーの機会がセットされている。
 
 
7月15日(火)、LINE株式会社と連携ワークショップも行った。ともすれば危険な側面ばかりが強調されるSNSでのコミュニケーション。しかし、それはSNSのシステムよりも自他の感じ方の違いを知って楽しいコミュニケーションを行う感性を見出すことのほうが大切なのではないかということをディスカッションした。同世代のダイバーシティーの気づきの機会がセットされた。
 
 
こんなにも多くの体験を用意してきた富士見丘学園であるが、大島先生はこう語る。
 
「今回GiFTの皆さんとコラボする中で特に期待し、楽しみにしているのは、今までに生徒に対し機会をつくってこなかった、いや、つくってこられなかった人材がロールモデルとしてこの『ロールモデルカフェ』登場してもらえるというところなのです。
 
大学または大学院留学の経験を持っていたり、現在グローバル社会を舞台に世界で活躍している社会人に、生まれてから現在に至るまでの歩みを聞けるというチャンス。
 
それは今までセットしてこられなかった。しかし、今回のワークショップによって、このような人材に触れる機会を得、人生や未来に興味と関心をもてる生徒、新たな何かに気づく生徒がまた増えてくれるのではないか。そういう生徒がさらに増えるチャンスがあるのに、今までそこを用意してこなかったのではないかと気づいたのです。」
 
 
 
 
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