八雲学園in「7・7東京西地区 私立中学校・高等学校進学相談会」

八雲学園の教師の話し方は、クオリティが高い。グローバル時代に多様な市民とディスカッションしたり対話をするときに、聴き手の目を見て話すのが基本。日本ではそれができないケースが多いが、八雲学園の教師はその型が自然体だった。私自身帰国生ということもあり、外国人の対話の姿勢と日本人の対話の姿勢の違いには敏感なのかもしれないが、どこかホッとした。

話のテンポも良く、生徒たちといつもこんな感じで対話しているのかと思った。同行していた本間先生に尋ねたところ、八雲学園の教師の対話力は右に出るところがないということだった。

プレゼンの内容に関しても、学校の良い点を伝えようという強い意志を感じたし、パンフレット以上に、メリットやアピールをたくさん語ってもらった。ポジティブファンタジーを共有出来る対話の機会は本当に日本では少ないのに、八雲学園はあふれているということなのだろう。

たとえば、一昨年全面リニューアルしたきれいなキャンパスの空間の話も実にファンタジック。教育の特色は4つあり、どれも魅力的な内容がつまっていた。

そのなかでも英語教育は、パワフルなパフォーマンスが満載。iPadで、レシテーションコンテストやイングリッシュファンフェアーの動画を見せて頂いたが、どれも溌溂としていた。英語劇・スピーチコンテストの話も、これは英語表現力がつくはずだと確信させられるのに十分だった。姉妹校のケイトスクールとの交流のためサンタバーバラに毎年学年全体で研修旅行に行っている話も破格。

また、中学3年間同じ一人の先生がマンツーマンで相談役をつとめるチューター方式について詳しい説明あったが、ここに八雲学園のナチュラルな対話が基礎づけられる機会がたくさんあるということがよく理解できた。

感銘を受けたのは、中学は勉強させ(土曜授業あり)、高校では自発的に勉強させる生徒の成長に合わせた教育方針。よく生徒の成長や発達段階に応じたという表現はあるが、重要なことはそのとき教師が生徒とどのような関係をつくっていくかということである。八雲学園のように教師が生徒を見守ることによって、信頼関係をつくっていくという教育は、言うは易く行うは難しである。これは、大学で友人たちと中等教育の頃の思い出話をすると、必ずと言ってよいほど話題になるコトである。

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