順天学園は、多重機能、多様性、多重知能など多くの角度・多くの環境からものの見方・考え方を身につけられる。しかし、それは均衡点を見いだすことができるからだ。均衡点とは4Cの重心であるかもしれない。さて、「北斗祭」でもう一つ「多」のつく活動を見つけた。
マルチメディアリテラシー
各教室には、プレゼンコーナーが設けられていて、時間が来るとメンバーがプレゼンを開始。たとえば、ある生徒は、アメリカで学んできたことを報告。その方法だが、上記写真の生徒は、スクリーンやスライド、プロジェクターをあえて活用せず、英語で黒板を活用しながらプレゼン。ライブ感というパフォーマンスを重視したのだろう。
写真というメディアを活用して丁寧にプレゼンする生徒もいた。静止画像を言語化するのは意外と難しいが、挑戦していた。
数学研究部の生徒はスライドを遠隔操作しながらプレゼン。黄金比についての講義。黄金比を通して、数学的思考の美しさを力説。
外国語部は、英語でシンデレラを演戯。英語とパフォーマンスが、メディア。歌もダンスもあったから、ちょっとしたミュージカルでもあった。ドラマは、メディアリテラシーの中でも総合芸術の領域。多面的な表現力が鍛えられる。
「北斗祭」は、あまりに多様、いや膨大な展示、発表、表現、模擬店であふれていて、ほんの一部しか紹介できなかったが、生徒が生き生きと解き放たれている多様性の中に、確固とした均衡点があった。
今回のテーマは、“RAINBOW”。多様性と均衡点のリンクを意味しているとも言えるが、「順天求合」的に言えば、ニュートンが発見した連続スペクトルとしての多様性とアインシュタインが発見した光速という均衡点を両立させるものの見方を表していたのではあるまいか。