聖パウロ学園 グローバル教育の原点へ(3)
イタリア修学旅行の準備としての調べ学習のプレゼンを見学したあと、高1の総合学習の時間を見学。英語講読、プレゼンテーションのトレーニング、茶道、華道と4つのクラスに分かれて行われていた。
そして、イタリア修学旅行の準備は、高2に入ってから始まるのではなく、高1に入学したときから始まっていることに気づき、壮大なイタリアプロジェクト学習に感動した。
イタリア修学旅行の準備としての調べ学習のプレゼンを見学したあと、高1の総合学習の時間を見学。英語講読、プレゼンテーションのトレーニング、茶道、華道と4つのクラスに分かれて行われていた。
そして、イタリア修学旅行の準備は、高2に入ってから始まるのではなく、高1に入学したときから始まっていることに気づき、壮大なイタリアプロジェクト学習に感動した。
聖パウロ学園は、高校だけの学園。3年間で、進路指導も、グローバル教育も、教養教育も、総合的な教育を行う。中高一貫校であれば、ゆるやかに6年かけて成長をサポートするところだが、同学園は、それを3年間で行う。そのため、進路指導は、同時に総合的な教育になり、グローバル教育は同時に進路指導にもなるという高密度の実践をしている。
高密度の高校教育とはいかなるシステムか?そしてそれはなぜ可能なのか?聖パウロ学園は、自己否定感に悩んでいる多くの高校生が、かけがえのない価値を見出して自己肯定感を膨らませて人生の旅に出る勇敢で高慢な精神を持った人に変わる教育を行っている。いわば教育の原点に立っている学園である。このことを年間通して取材をし証明してみたい。by 本間勇人:私立学校研究家
八雲学園の次のステージの扉を高校生が開く
(左から、菅原先生、2人の指導員、衛藤先生)
英語劇「グリー」を演じる高校生の姿勢が示唆するもの
(「英語祭」でそれぞれの役割を演じ切っている高校生)
英語劇はブレナイバランスを育てる
(高1生と高2生による英語劇「グリー」。「そうだ、レディー・ガガのあの曲を歌おう!」)
八雲学園では、毎年12月に「英語劇」が行われる。ところが今年は、開催2週間前に、新しい動きが生まれた。今までは、中1の英語朗読劇、中2の英語劇が中心だったが、今回は高1と高2の有志によるミュージカルさながらの英語劇「グリー」がプログラムに急きょ織り込まれた。
一般に学校の行事は、新年度の年間予定表で決まっていて、変更するときは次の年以降となる。2週間前に有志が集まって、出来上がりの予想可能性が低い行為を急きょ取り入れる冒険はしない。今年の八雲学園は、前半エール大学の学生を受け入れた。後半ダライ・ラマ法王を迎え入れた。そして年末英語劇のプログラムをブラッシュアップした。
すべて年間予定表であらかじめ想定していたものではない。21世紀は未知なる出来事に遭遇するダイナミックな時代。それに対応すべく、教師、生徒、保護者が一丸となって立ち臨む体験を共有した。榑松史人先生(理事長・校長付 英語特別委員長)に英語劇のインパクトについて聞いた。
その日は、「英語祭」が行われて1週間も経ないうちに「百人一首大会」が行われた日。高校生の英語劇のリハーサルは、その多様な行事の準備の期間に行われていた。 by 本間勇人:私立学校研究家
(左から、菅原先生、榑松先生、近藤校長先生、横山先生)
今年の夏、IBMが主催するヤング天城会議にチャンレンジした高2の女子生徒がいる。IBMによって、次代を担う若者の育成に貢献することを目指して企画されたプログラムで体得したものは大きかったという。
自分にとってグローバル人材とは?
今年工学院の校長に就任した平方邦行先生と先生方は、一丸となって、今まで積み上げてきた「挑戦×創造×貢献」のマインドを21世紀型教育というプロジェクトにバージョンアップした。それは、「グローバル教育」と「イノベーション教育」、「リベラルアーツ」への挑戦となり、新しい教育活動の創造であり、国内外のネットワークの発展的活動と成っている。
その俊敏力には驚愕。すでにその成果物の1つである「思考力セミナー」の活動の紹介はした。今回は、オーストラリア3ヶ月留学に挑む8人の高1生の中から3人の生徒、およびIBMが主催する「ヤング天城会議」のネットワークに挑戦した高2生に話を聞いた。by 本間勇人:私立学校研究家
左から、平方校長、Kくん、Nさん、Tさん、Oさん、島田教頭
「5×2」Story 多様な探究の楽しさが1人ひとりの才能を開花する