「次世代SGTが創る『授業→学校』デザイン」が実施されました

8月29日の日曜日に21世紀型教育機構教育研究センターが主催する「次世代SGTが創る『授業→学校』デザイン」イベントが行われました。当初は静岡聖光学院で実施する予定でしたが、新型コロナ感染者拡大の現状を鑑み、オンラインでの開催となりました。

イベント名にもある「『授業→学校』デザイン」が表しているように、授業こそが学校の本質で、授業が変われば学校は変わります。「21世紀型教育」は装いの問題ではなく、まさに授業の質の問題なのです。

21世紀型教育機構が行うアクレディテーション(品質認定)で、大きな躍進を果たしているのが静岡聖光学院です。今回のイベントでは、生徒こそ参加しませんでしたが、静岡聖光学院の若き教員がファシリテーター役を務め、その21世紀型授業の一端を垣間見せてくれました。中村光揮先生、榊原正信先生、若林亮介先生、永田宏樹先生、そして4名の若手をリードする田代正樹先生です。

冒頭の自己紹介から、静岡聖光の先生方の自由で、学びを楽しんでいる様子が伝わってきました。このイベントに参加していた他校の先生もみなそれを察知していたことは、総合司会兼ファシリテーターとして参加していた聖学院の児浦良裕先生が、聖学院の先生が参加しているグループチャットの反響を見て、驚いていたほどです。

授業は「何か」を教える場ですが、対象そのものを教えるというよりも、そこにアプローチする方法やその姿勢が生徒に伝わっていくものです。要するに先生が楽しんでいないところで、生徒が楽しむというのは難しいでしょう。

PBLやSTEAM、探究型学習や「学習者中心主義」などなど、21世紀型教育を表すキーワードはたくさんあります。その理論を小難しく語るよりも、一緒にワークショップで実践し、楽しみながら学ぼうというところに今回のイベントの特徴がはっきりと表れていました。

このようなイベントに若手SGT(スーパーグローバルティーチャー)が参加する機会が増えていくことは、学校にとっても非常に有益なことです。他校の取り組みや他教科からのアプローチを参考にしながら、自校に持ち帰りまたそこで同僚とその知恵をシェアするという輪が広がっていくわけです。

閉会挨拶で星野明宏校長先生は、静岡聖光では、ヘッドハンティングされるほど突き抜けなさいと教員を励ましているとお話されました。正しい目標を持ち、必要なリソースを自分で確保すれば誰に遠慮もいらないと。そして、口にはされませんでしたが、最後は自分がバックアップするという覚悟が若手教員に伝わるからこそ、彼らが生徒に同じように接することができるのでしょう。愛情あるリーダーシップこそが、若い力を羽ばたかせる原動力なのだと気づかされました。

閉会後はオンラインカフェで、多くの先生が残って話をする場が設けられました。こういう配慮も静岡聖光学院らしさなのです。ご参加された先生方、本当にありがとうございました。

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