和洋九段女子で生徒と教師が共にWSを創る①

2月16日(日)、和洋九段女子のフューチャールームで、3時間半にわたり「問い生成のWS]が開催されました。和洋九段女子の、工学院、文化学園大学杉並の生徒の皆さん10人が、それぞれの学校のSGT(スーパーグローバルティーチャー)と共に議論し、対話し、良い問いとは何かを洞察し、実際に「良い問い」を創りました。

21世紀型教育機構の加盟校では、ふだん、授業や探究で、教師が予めビッグクエスチョンやトリガークエスチョンを生徒に投げかけ、それについてリサーチし対話し、問題解決をしていく流れは、すでに定着しています。しかし、世の中では、まだ生徒自身が良い問いを生み出すプログラムは完成していません。

そこで、22世紀型教育研究センターの田中歩先生(工学院大学付属教頭)、新井先生(和洋九段女子教頭)、染谷先生(文化学園大学杉並理事長補佐)と21kai経営企画室の伊東さんは、生徒自らが良い問いを生み出す体験システムをWSとして開発しました。

デジタルあり、付箋紙ありのダイナミックなWSでした。特に重要な点は、対話のシステムの構築でした。フラット、フリー、フレンドシップの3F精神をベースにした創発型対話のシステム構築です。

それが実際にできるかどうかは、生徒と教師が3F精神で共にWSを創っていく過程で実証されていきました。

PBL、探究、WS、対話などの言葉は、どこの学校でも使われています。新学習指導要領でこれらの言葉が生み出す環境を創り出そうという雰囲気が日本の教育に広まったこと自体、グローバルな世界に子供たちが開かれていく準備が整ったと思います。

そして、この良い問いを創り出す授業の成立の条件は、最終的には学校全体が対話型組織作りを持続可能にすることです。つまり、大事なことは、これらの言葉が生み出す環境やシステムを教師だけではなく生徒も自ら活用できるようになることです。

受験市場レベルでは、この深まり方の違いについてまではまだ気づかれていません。

同じこれらの言葉を使っていても、どこまで深まっているのか認識する眼差しを受験生・保護者も持つことによって、実は日本の教育がどんどん豊かになっていくことにつながっていくでしょう。今回、参加した生徒の皆さんは、良い問いを作りながら、深まりゆく過程を体験しました。

22世紀教育研究センターの先生方とSGTはこれからもそこに挑戦していくのです。(つづく)

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