2024年5月14日(火)、富士見丘で、21世紀型教育機構の2024年度第1回の定例会が開催されました。今春、会員校が輩出した海外大学合格実績は100名を超える結果となり、これまでのC1英語、PBL、STEAM、リベラルアーツなどのプログレシッブ教育の推進環境デザインによって、生徒が全球的視野で自分がいかに生きるかを意思決定していく道を開きました。
一般的なエリート教育が良き社会をつくるための人間教育を行ってきた一方で偏差値による知識理解の習得に偏らざるを得なかった日本の教育の閉塞状況を打破するべく、プログレッシブな21世紀型教育を推進してきました。その第1のパラダイム転換は「21世紀型教育」を固有名詞として普及した役割を果たしました。そして、いよいよ本格的なグローバル・キャリア教育の次元に入りました。
おそらく、この流れは、多くの私立学校に影響を与えることでしょう。また、人口減少に伴う生徒募集の低迷を好転させる、教育インバウンドも起こるでしょう。21世紀型教育機構は第2のパラダイム転換を起こしているのです。
本機構理事長平方邦行先生は、この大きな変化は、海外大学に多数合格できる学びの成果をもっと本質的に活用していくことが大事なのだと語りました。2101年は、今の目の前の生徒たちが89歳を迎える時代です。つまり、21世紀型教育は、彼らが22世紀を創っていく智慧を獲得できる教育としてプレ22世紀型教育を整備していく必要があると、早くも第3のパラダイム転換のビジョンを宣言しました。
そのために、本機構は、「22世紀型教育研究センター」を新たに設定し、そのような知恵であるWMW(World Making Wisdom)のシステムを創発するための研究をすることになりました。同センター所長には田中歩先生(工学院大学附属中学教頭)が就任し、上席研究員に新井先生(和洋九段女子教頭)、染谷先生(文化学園大学杉並理事長補佐)が就任。WMWを生み出すDialogy(対話学)を、会員校の先生方や生徒と協働して構築していくことを表明しました。
その後、各会員校の近況とビジョンが高らかに謳われ、すでに第3のパラダイム転換が動き始めていることを共有・実感して会を閉じました。