第1回21世紀型STEAMフォーラム in 工学院  実りの秋の学びに。

2019年10月27日(日)、工学院で、「第1回21世紀型STEAM教育フォーラム」を実施しました。会場設置からフォーラム運営まで、工学院の教師と生徒の皆さんが知力と機動力を発揮。盛会のうちに幕を閉じました。

9人の在校生(中1・中2)がマイクラのファシリテーターを行うだけではなく、すべてのセッションに参加。さすがは、デジタルネイティブZ世代。テクノロジー、エンジニアリング、デザイン思考、創造力を発揮。未来の学びは、ここにあるということを参加者全員で共有できたと思います。

第Ⅰ部は、まずはSTEAM教育体験。マイクラで「理想的な学食づくり」についてチームで議論し、議論した内容を工学院生が、マイクラで即興的に具体的に学食空間を創り上げていきます。解題の部で、後藤先生は、今回のワークショップはプランニングを精密にやるのではなく、話し合いながらそこで同時に創造物が生まれてくるブリコラージュ発想で行いましたと解説がありました。

MITメディアラボのレズニック教授のクリエイティブラーニングの紹介もあり、MITメディアラボが大事にするプレイフルやハーバード大学が大事にする野生の思考というものを体験したわけです。

第Ⅱ部のワークショップでは、PILアプリの体験。今度は、綿密にプランニングされたアプリを活用することで、実は思いもよらない気づきが生まれるという制約の中で、推理と真理のギャップからクリエイティビティを生み出す教科授業の環境の体験でした。

第Ⅲ部は、パネルディスカッション。第Ⅰ部、第Ⅱ部のベクトルが一見反対の2つのSTEAM教育体験について、気づきを共有する対話です。パネリストには聖学院の児浦先生もかけつけ、工学院生も交えて、進行していきました。

モデレーターの福原氏は、途中、聴衆側という役割をとっぱらうために、スピードデートという対話型のアクティビティを挿入していました。

参加者側からも質問や提案がでるなど、柔らかい共感力あるディスカッションがホールに広がり、幕を閉じました。知の実りのあるフォーラムになりました。みなさま、ありがとうございました。

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