会員校別記事一覧

東京女子学園 21世紀型授業(1)

6月は、合同説明会目白押し。その中で多くの学校がミニプレゼンを行っている。昨年とガラッと変わったのは、双方向型の授業を行っていることや学びのプロセスを大切にしていること、グローバル教育、タブレットの導入、アクティブラーニング実施など、21世紀型スキルを導入していることを一斉に標榜し始めたことである。

それは教育の方法やビジョンが大きく旋回し始めた時代の表象であるが、そのようなときは決まって玉石混交である。東京女子学園は20世紀末からすでにこの時代の変化の兆しをいち早くとらえ、21世紀型教育の準備を着々と進めてきた。

玉石混交をただ批判しても、それは雨が降ったら、天気がわるいと言っているようなもの。東京女子学園は、教育の実践において21世紀型教育のモデルを未来の道標としてプロジェクトしている。by 本間勇人:私立学校研究家

東京女子学園 デビッドソン予測すでに克服(1)

東京大学大学院准教授山内祐平氏は、米デューク大学の研究者であるキャシー・デビッドソン氏が2011年8月、ニューヨークタイムズ紙のインタビューで語った予測を紹介。

「2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」。日本の中高・大学をはじ産官学に衝撃を与えた。

しかし、110周年を迎えた東京女子学園は、職業や企業、ライフスタイルが時代の大転換のたびに大きく変わることを、近代化日本誕生時から体験済み。

時代の変化に翻弄されない生き方教育として独自のキャリアガイダンスを9年前から構築していた。by 本間勇人:私立学校研究家

東京女子学園の英語教育 トータルなことば力(1)

先月、東京女子学園の英語教育“World Study”を見学したとき、ワークショップが行われていた。それは、生徒1人ひとりが自分の選んだトピックについて、調べて編集しプレゼンする活動。そのプレゼンが授業で行われると聞き及んだので、再び見学しに訪れた。一味も二味も違う東京女子学園の英語教育についてご紹介したい。 by 本間勇人:私立学校研究家

東京女子学園 梅香祭 創造的才能の発揮(3)

東京女子学園のクリエイティビティは、女学生の系譜の現代化から生まれてくる特徴が際立っていることがわかったが、そもそも創造性の源泉はどこかというと、それはとにかくlearning by makingから始まるということである。それは、創作ダンスや筝曲の演奏、吹奏楽、美術などの芸術だけではなく、理科、数学、社会など各教科にもあてはまるほどの徹底ぶりである。

東京女子学園 梅香祭 創造的才能の発揮(1)

今年、東京女子学園は、創立110周年を迎えた。1903年(明治36年)東京府内で高等女学校として認定第一号の学校。女学生の系譜のルーツである。今年の文化祭「梅香祭」は、21世紀型女学生にふさわしいクリエイティビティを解き放った。

しかも、東京女子学園流儀の創造を生み出すシステムも随所に見える化。生徒自身が創造の方法(学ぶ力・学ぼうとする力)を共有していた。その方法を探った。 by 本間勇人:私立学校研究家/永田修介(東京理科大学1年):リサーチャー

東京女子学園の21世紀型教育(3)カリキュラムイノベーション

東京女子学園のICTを活用した授業は、英語を中心にかなり進んでいる。しかし、教育におけるイノベーションの面目躍如といえば、カリキュラムそのものの革新、つまりカリキュラムイノベーションである。

カリキュラムイノベーションなきICT教育は、結局ハードパワーベースの教育で、子どもたちのデザイン思考や創造力を引き出すことは難しいだろう。同学園の創意工夫に富んだカリキュラムイノベーションの先進性について取材した。

東京女子学園の21世紀型教育(2)グローバル教育

東京女子学園の21世紀型教育は、学校とグローバルIT企業がコラボする21世紀スキルの世界的な運動が起こる前に、ユネスコという世界の子どもたちの未来に備える「新しい教養」から生まれている。

もちろん、タブレットは生徒全員が活用しているから、後発の21世紀スキルの運動と重なるところもあるが、視野の広さと奥行きの深さが、違う。21世紀スキル運動がともすれば、グローバル経済に偏りがちなのに対し、東京女子学園は、グローバリゼーションの光と影の両方を前提として、より善い社会を作るキャリアデザインの教育を積み上げてきた。

東京女子学園の21世紀型教育(1)新しい教養

東京女子学園は、ベルリンの壁が崩壊した直後から、時代の要請に耳を傾け、ビジョンを描き、21世紀型教育を積み上げてきた。

創立以来110年、近代日本国家成立の歴史とともに歩んできた。そして、時代の声を聴きながら建学の精神を不易流行しながら独自の教育を創ってきた。グローバル人材育成時代が本格化する今、東京女子学園の教育の手ごたえについて、理事長校長實吉幹夫先生に聞いた。(by 本間勇人:私立学校研究家)

右から實吉幹夫先生(東京女子学園理事長・校長)、辰巳順子先生(校長補佐 広報室室長)

東京女子学園の21世紀型教育(3)カリキュラムイノベーション

東京女子学園のICTを活用した授業は、英語を中心にかなり進んでいる。しかし、教育におけるイノベーションの面目躍如といえば、カリキュラムそのものの革新、つまりカリキュラムイノベーションである。

カリキュラムイノベーションなきICT教育は、結局ハードパワーベースの教育で、子どもたちのデザイン思考や創造力を引き出すことは難しいだろう。同学園の創意工夫に富んだカリキュラムイノベーションの先進性について取材した。

東京女子学園の21世紀型教育(2)グローバル教育

東京女子学園の21世紀型教育は、学校とグローバルIT企業がコラボする21世紀スキルの世界的な運動が起こる前に、ユネスコという世界の子どもたちの未来に備える「新しい教養」から生まれている。

もちろん、タブレットは生徒全員が活用しているから、後発の21世紀スキルの運動と重なるところもあるが、視野の広さと奥行きの深さが、違う。21世紀スキル運動がともすれば、グローバル経済に偏りがちなのに対し、東京女子学園は、グローバリゼーションの光と影の両方を前提として、より善い社会を作るキャリアデザインの教育を積み上げてきた。

東京女子学園の21世紀型教育(1)新しい教養

東京女子学園は、ベルリンの壁が崩壊した直後から、時代の要請に耳を傾け、ビジョンを描き、21世紀型教育を積み上げてきた。

創立以来110年、近代日本国家成立の歴史とともに歩んできた。そして、時代の声を聴きながら建学の精神を不易流行しながら独自の教育を創ってきた。グローバル人材育成時代が本格化する今、東京女子学園の教育の手ごたえについて、理事長校長實吉幹夫先生に聞いた。(by 本間勇人:私立学校研究家)

右から實吉幹夫先生(東京女子学園理事長・校長)、辰巳順子先生(校長補佐 広報室室長)

八雲学園 新しいステージ“Inquiring Minds”(1)

2014年中学入試の手続き終了直後、榑松史人先生(理事長・校長付 英語特別委員長)のインタビューができた。新中1生を迎える準備ができるや、新しい戦略が稼働する。八雲らしい俊敏な駆動力である。

榑松先生は、中学入試の準備に八雲の先生方が一丸となって取り組んでいる時に、新中1生を迎えるための新しい教育ステージの準備のために単身渡米した。1週間という短期間にカリフォルニア州からニューヨークまで、姉妹校ケイトスクールをはじめ、高等学校や大学でタイトなミーティングをこなしてきた。

そして幾つも手ごたえを感じ、八雲学園の教育の新しいステージを発見。全貌は試行錯誤しながら、組み立てていくということであるが、その設計図の一端を聞くことができた。   by 本間勇人:私立学校研究家

Pages