八雲学園の進路指導 感性教育の成果(2)

座談会に出席した4人は、机に座るや、話が盛り上がった。とにかくいろいろな体験が多く、自分が大きく変わる実感を抱けたことに、口々に八雲学園で6年間を過ごせて「よかった!よね」「よかった!よね」と確認し合っていたのが印象的である。

(左からISさん:東京歯科大学歯学部 BSさん:国際教養大学国際教養学部 HSさん:立教大学異文化コミュニケーション HMさん青山学院大学文学部)

 

横山先生:6年間の学びの体験を振り返ってもらう前に、そもそも八雲学園を受験する入り口のところまでさかのぼることができますか。

HMさん:今だから話せる話でもよいですか?

横山先生:もちろん。そこが聞きたいなあ。

HMさん:じゃあ、本当のところ、最初は八雲学園受けていなかったのです。願書を出していなかったというのが正しい言い方でしょうか。他の学校に合格していたのですが、合格したら、もっとチャレンジしてみたいという気持ちになって、塾の先生に相談したら、八雲を紹介されたのです。

そこで、願書出願締め切り5分前ギリギリに滑り込んだんです(一同エッー!そうだったのと)。とにかく受験のときは、4日間も学校休んで受験したのに、1つも受からなかったら、友達に合わせる顔がないと思うと、絶対受からなければと、直前は今までにないほど勉強しましたね。不思議ですが、説明会に行ったことのない八雲に直前に願書出して、合格して入学して、本当によかったと思っています。

HSさん:実は私も説明会に来たことがなくて、知人の紹介で受けてみました(一同:エーッ、そうなのと)。そこから今の私を比較すると、全く変わりました(一同わかる、わかると)。試験監督のK先生の眼光がキラキラしていて今でもその記憶が鮮明に残っています。ひきつけられるような強烈な印象があったのだと思います。

BSさん:私は他の文化祭でショックを受けて、中学ってこんな感じなのーとおちこんで、八雲学園の文化祭にきたら、真逆の歓迎ぶりに、心揺さぶられました。第一志望や第二志望の学校はすっかり色あせて、八雲学園が私にとって一番になりました。今考えると、ウェルカム精神を大切にしている自分たちは、そのときから先輩によって伝えられているものだったのかと思いますね。

ISさん:私は最終説明会に参加して驚きました。第一志望の学校は、伝統的でものすごく固い雰囲気だったのに、八雲学園は柔らかく温かく、校舎の空間も心地よい雰囲気があって、対照的でした。先生や先輩が迎え入れてくれる心がストレートに伝わってきて、もうそのとき八雲学園が私にとって一番の学校になりましたね(一同わかるわかると)。

 

学校選択や受験当日に、4人が感じたことは、八雲学園の教育の質感そのものであるのに、改めて驚いた。一期一会を大切にする八雲学園のウェルカム精神は、しっかり受験生に伝わるものなのである。そして、ここでは実名は出せないが、4人がはじめ第一志望校や第二志望校に考えていた当時の学校は、6年たった今、いろいろな意味で八雲学園の後塵を拝している。4人の学校選択の直感は見事にあたったのである。

だからこそ、この学校に入れて「よかった」「よかった」の合唱と、座談会が終了するころ、この制服を着ることができるのもあと70日ちょっとなのだと「寂しい」「寂しい」の連呼になったのである。

 

 

 

 

 

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