和洋九段女子にて第1回定例会を開催しました(3)

定例会は、各校が近況報告をするとともに、新年度の抱負を述べる場です。この記事では各校報告(前半)をお知らせします。

工学院大学附属中学校・高等学校

工学院の田中歩先生からは、ケンブリッジインターの認定を受け、A-レベルやGCSEといった、イギリスと同等の教育を受けられる教育環境を整えてきたことが報告されました。コロナ禍にもかかわらず海外大学合格者数は19名になり、ラウンドスクエアの活動も再開し、国内国外を問わず生徒が課外で学習する機会を増やしていくというビジョンが示されました。

静岡聖光学院中学校・高等学校
 
 
静岡聖光学院の校長補佐、田中潤先生は、今年度から校長先生が工藤誠一先生に変わったことについて、学校の方針はこれまでと変わることはないというメッセージが伝えられました。工藤先生は横浜の聖光学院校長でもあることから、進学校を目指すようになるのかといった質問がよく寄せられるということです。建学の理念でもある「地の塩・世の光」の担い手となる生徒を育てるという方針には変わりなく、伝統的なものと、工藤新校長が新しく取り入れるであろうものを「ブリコラージュ」する柔軟な精神で、新しい学校運営を進めていくという方針が伝えられました。
 
聖学院中学校・高等学校
 
 
聖学院の児浦先生からは、2022年度入試においては多くの受験生が受験してくれたという報告がありました。そこに安住せずに2023年度においては「オンリーワン表現力入試」という新たなチャレンジをしていくとのことです。新タイプ入試の方では、ますます勢いが増している一方、従来型の2科4科型入試市場においては、聖学院が難化していることを危惧する声も聞こえてきており、従来の受験市場と21世紀型教育市場とのバランスをどうとっていくかが今後の課題となっているということです。
カリキュラム面では、情報プログラミングの授業から派生する形で、さまざまな教科でSTEAM教育が一気に進んできたそうです。また、ワールドメイキングラーニングという文脈では、イマージョンプログラムが公共や家庭科で動き出し、「食を通した異文化理解」など、生徒たちが躍動しているのを日々実感していると自信に満ちた報告がありました。
 
聖ドミニコ学園中学高等学校
 
 
聖ドミニコ学園の千葉恵一郎教頭先生は、3名の若手教員を引き連れて登場しました。いずれの先生もこの日は遠足の引率だったとのことで、それぞれの場所から会場に来てくれたのです。聖ドミニコがいよいよ満を持して21世紀型教育に乗り出してくるという勢いを感じました。数学の太刀川先生、物理の越智先生、社会の土居先生の自己紹介には、指導力と教科研究への自負とともに、21世紀の学びをもっと追求していきたいという、ひたむきさも溢れ出ています。早くも2022年度の強力なSGT候補が現れたという印象を、会場の誰もが感じたはずです。(続く)
 
 
 
 
 
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