聖学院グローバルイノベーションクラス (GIC)ポスターセッション&プレゼンテーション

10月28日(金)聖学院GICの高1生と高2生によるポスターセッションプレゼンテーションが行われました。生徒たちのエネルギーは凄いの一言。自分たちが関心のあるテーマを絞り込んでリサーチしているだけに、それぞれの熱い想いが各ブースから伝わってきます。このコースを牽引する児浦先生もこの1年で生徒たちの探求に対する粘り強さが出てきたとお話しされます。

 

興味深かったのは、ポスターセッションの部屋に入るとすぐに、声をかけてくれる生徒が大勢いることです。「何か気になる展示とかはありますか?」とか「よかったら僕達のチームがこれからプレゼンします」などと自然なアピールを何人もの生徒がしてくるのです。ポスターの前だろうとそうでなかろうと、あるいは自分のチームの企画発表だろうと他のチームのものだろうと、分け隔てなく説明するサービス精神にまず驚嘆しました。

 

 

各チームは、ポスターセッションの展示ブースと小ホールでのプレゼンテーションとに分かれ、それぞれを行き来します。その合間にも発表スライドに手を入れたり、チーム内でのディスカッションを行うなど、まるで企業が行う合同イベント会場のような雰囲気です。

 

 

研究テーマは全部で5つのフィールド。自分の研究テーマをそのフィールドと関連付けて深掘りしていきます。ですので自然と内容も多岐に渡ります。海洋のマイクロプラスチックなどの地球規模の問題を扱うものもあれば、地元の高齢者や外国人などといった、地域の課題解決を目指すものもあります。オタク文化論やメディア研究、自動車文化などの一般的な研究もあれば、赤ちゃんの離乳食や江戸野菜といった、具体的かつ実用的な研究もあります。

それぞれのチームが、クラスメートや聖学院の先生、あるいは保護者や教育関係者相手に熱心に説明をしてくれます。

 

 

自分のパフォーマンスを動画に撮って、ラップトップ上でその映像を流すというスタイルの展示をしている生徒もいました。「本物とは何か」をテーマに自分の感覚をアートとして展示している様子に、聖学院らしさを垣間見たような気がしました。

つまり、ポスターセッションがアートパフォーマンスの場ともなり得る自由な発想の裏には、社会貢献のベースに「個」の存在への尊重があるということを明確に感じ取ることができたのです。

 

 

帰り際に児浦先生から、この生徒が数年前に実施した「21CEO英語哲学対話」に参加した生徒だと教えてもらいました。生徒一人一人に目を配るというのは、言うのは容易いですが、そうは簡単にはできないことです。その教育をなぜ聖学院が実践できるのか。それは、手法を超えた「精神」や「理念」につながっているからなのでしょう。駒込駅に向かう帰り道を歩きながら、そんなことを考えていました。

 

Twitter icon
Facebook icon