21世紀型授業

東京女子学園 21世紀型授業(3)

東京女子学園の21世紀型授業のプロトタイプは、学園史的な流れから言って、ワールドスタディという同校独自の英語の学びのプログラム制作過程で生まれたと思う。それがキャリアガイダンスのプログラムや留学プログラム、大学受験指導プログラムに転移したのではないだろうか。

もちろん、その転移の段階で、相乗作用が生まれ、ワールドスタディそのものも強化されて、システムができたのだし、これからもまだまだ発展する。iPadの導入などは、進化し続けるワールドスタディを象徴している。

今回は、大久保素子先生の中2のワールドスタディの授業を見学した。ワールドスタディに埋め込まれたプロジェクト型学習(PBL)の基礎を理解できると思ったからである。

東京女子学園 21世紀型授業(2)

東京女子学園では、キャリアガイダンス、ワールドスタディという大型プロジェクト型学習(PBL)の学びの体験のエッセンスを教科の授業の中に埋め込めないかどうか議論が起こり、プロトタイプは何かリサーチが始まっている。

というよりも、すでに暗黙知として埋め込まれているので、それを可視化する議論になっている。そのPBLの学びの体験が埋め込まれている数学の授業、小林俊道先生の高2の授業を拝見した。

東京女子学園 21世紀型授業(1)

6月は、合同説明会目白押し。その中で多くの学校がミニプレゼンを行っている。昨年とガラッと変わったのは、双方向型の授業を行っていることや学びのプロセスを大切にしていること、グローバル教育、タブレットの導入、アクティブラーニング実施など、21世紀型スキルを導入していることを一斉に標榜し始めたことである。

それは教育の方法やビジョンが大きく旋回し始めた時代の表象であるが、そのようなときは決まって玉石混交である。東京女子学園は20世紀末からすでにこの時代の変化の兆しをいち早くとらえ、21世紀型教育の準備を着々と進めてきた。

玉石混交をただ批判しても、それは雨が降ったら、天気がわるいと言っているようなもの。東京女子学園は、教育の実践において21世紀型教育のモデルを未来の道標としてプロジェクトしている。by 本間勇人:私立学校研究家

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