UCL&21会カンファレンス、かえつ有明で開催

3月25日午後、ロンドンのUCL(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)のスタッフがかえつ有明に来訪し、21会校とのカンファレンス&交流会が開催された。日本の教育が大きく変わろうとするタイミングでUCLと21会のカンファレンスが行われたということは大変に意義深いことだと感じる。その意味について考えてみたい。 by 鈴木裕之:海外帰国生教育研究家

UCLは、QSランキング(2013-2014)で世界ランキングの4位に入るほどのトップ大学である。長州ファイブと呼ばれる長州藩の5名の藩士が留学したことでも有名だ。その中には後に初代内閣総理大臣となる伊藤博文や、その内閣で外務大臣を務める井上馨もいた。いわゆる官費留学のような優雅な留学ではない彼らを受け入れる当時のイギリスの大学は、UCLくらいしかなかったようである。それはUCLが人種や宗教に関わらず、入学者を認める多様性を重視したアドミッションポリシーを有していたからに他ならない。今もその精神は健在である。

UCLの有する準備コースであるUPCからは、ケンブリッジやオックスフォードなど、UCL以外の名門大学へも進学が可能である。それはUCLがラッセルグループというイギリスの名門大学のグループに所属していることで可能となる、非常に特例的なバイパスである。早い段階から専門が分かれ、学部によって大学の評価も大きく変わるイギリスにおいては、学びたい内容を見定めることは大学ランキングを考える以上に重要な要因である。この日の UCLのプレゼンテーションは、そのことについて考えるベースを提供してくれた。そして、21会の先生方もそこを対話の糸口として、海外あるいはイギリスの大学に進学するという選択肢の意義について考えをめぐらせたのであった。

この日のプレゼンテーションと質疑応答、そして個々の対話が21会とUCLとの関係を深めたことは間違いない。この留学を現実のものとする生徒が近い将来に21会校から続々と出てくるであろう。それは従来の進学・教育の枠組みにとらわれない、21世紀の変革者の予備軍となるのではないだろうか。そんなことを予感させるカンファレンスであった。21会グローバル進学サポートが本格始動する。

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