「21会」宣言 

 グローバリゼーションが生まれて四半世紀が経過した今、政治・経済・生活の社会全般から従来型価値は退きつつあり、一方で新インパクトは拡大し続けています。米デューク大学のキャシー・デビッドソン教授によると、2030年には、米国の現小学生が就く仕事の65%は、今までにない新しい仕事にシフトすると予想されているほどです。日本もその影響をうけるのを予想するのは難しくないでしょう。

 このような激変の時代に、私立学校はどのような教育革新を生み出さねばならないのでしょうか。従来の知識詰め込み型教育の象徴だった東大でさえも、大学教育をグローバル化し、入試制度も秋入学や推薦入試導入などのイノベーションを起こそうとしています。知識詰め込み型教育でなければ、難関大学に合格させられないという従来型内向き受験市場のシステム転換はもはや時間の問題です。

 既存の知識を一人で詰め込む従来型教育ではなく、未知なるものを協働で、しかもツールとしての英語を駆使してIBディプロマやAレベルを取得したクラスとブレストや交渉ができる思考力を育成する21世紀型教育が必要とされているのです。

 私立学校は、建学の精神に基づいて独自の教育活動を迅速かつ自在に行える一大特色を活かし、今年迎えた21世紀生まれの生徒の未来を大いに応援する使命をもっています。それはたんに応用問題ができ、高いレベルの英語の資格が取得されるだけではなく、今後国内外世界のどこででも直面する未知の問題を解決する世界を巻き込む思考力を育てる21世紀型教育の市場を創出する責務を担うということです。偏差値重視・知識詰め込みの従来型受験市場の呪縛から解放されるのみならず、自ら新しい市場創出することこそが喫緊の課題なのです。

 そこで、世界のエリートとともに未知なる問題解決をする思考力育成を全面展開する教育革新に挑戦する気概ある私立学校が集結しました。それが「21世紀型教育を創る会」、つまり「21会」です。

 「グローバル教育」と「教育イノベーション」に挑戦する「21会校型市場」を創造することによって世界に貢献する道を歩むことを、同志校とともに宣言いたします。

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