富士見丘 日本の教育を変える知の沸騰(2)

特別講座は生徒の探求活動の自主的な選択を促す

富士見丘の生徒は授業を知のネットワークのホームベースとして、自主的に多様な学びの活動を選択していく。たとえば、「弱点科目の克服をしよう」、「自己分析をしてもっと学力を向上していこう」、「富士見丘の多様な教育活動で気づいた自分の可能性をさらに磨いていきたい」などと生徒1人ひとりモチベーションをもっている。

この生徒1人ひとりのモチベーションや関心、ニーズをサポートしていく環境をつくっているのが、富士見丘。サタデープログラムの特別講座は、多様な教育活動で気づいた自分の可能性をさらに磨き、知識のネットワーク・興味と関心を広め深めていくことを刺激する講座。

石丸先生:富士見丘では生徒の自主的な探求活動に合わせて様々な環境を用意しています。生徒が授業を復習し、疑問点やわからないところを克服する学びをしたいというニーズには補習などのチャンスをつくります。

定期試験や模試で自分の学力の分析をして、もっと学力を伸ばしたいという生徒には、対策講座でサポートしています。

この特別講座では、もっと発展的な勉強をしたい、興味と関心をもったことを探求していきたいという動機をもった生徒が自主的に受講できる講座です。

たとえば、先日、数学において数の神秘に興味を持った生徒に、「ヴィーナスは数学が大好き」という特別講座を実施しました。私たちが何気なく美しいと思う作品や大きさには、実は黄金比が隠されている。様々なミロのヴィーナスやピラミッドなど多くの美術作品や建築物を通して謎解きをしていきました。

興味や関心、知的刺激は、やはり探求することの楽しさからさらに発展していきます。今回の講座は、将来ダ・ビンチ・コードでも出てきたフィボナッチ数列など、数の神秘の探求へとつながっていくかもしれません。

あるいは、数学と音楽、美術、建築という知の横断的なネットワークが広がっていくかもしれません。

そのような生徒の自分なりの探求が、ふだんの授業の取り組みにも良い影響を与えるかもしれません。

民辻先生:特別講座は多面的な知の刺激の場にしたいのです。自分を探求する哲学講座や建築士の方による空間デザインを探求する講座など新しい講座も実施しています。

新講座ももちろんですが、英語や歴史、古典などの教科の発展的な探求の講座も先生方は創意工夫しています。

このような知の交流ともいうべき特別講座は、さらに探求が楽しくなり、自分の内側で知のネットワークが広がり深まれば、自信にもつながります。

生徒自身による将来の展望は、いまここで楽しみながら探求し、自ら道を拓いているところから確かなものになるはずです。

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