Created on 6月 26, 2014
数学のクラスを覗いてみる。ここでもiPadを使った授業が行われていた。
この教室でも先生の笑顔と元気な声が印象的だ。一人一人に渡されたiPadからは楽しげな電子音が鳴り、子どもたちは教科書を読むように、あるいはノートに何かを書き込むようにiPadを使いこなしている。
説明会で強調された「教育環境」というのは、やはりこういうことだったのだ。iPadは意識されない道具=環境となり、学習者が主体となる。
そこでシェアされる体験は教科内の知識に留まらない。
楽器の鳴らし方や指使いも。そして、スイングや捕球の仕方も。
知識は獲得の対象としてあるのではない。その場に参加した者がシェアし、いつでも参照できるものとして開かれているのである。
そう考えると部活動も授業も同じ時限で行われている意味も分かってくる。何を学ぶかということだけが大切なのではない。誰とどんなふうに学んでいくのか、その教育環境全体に目を向けるのが桜丘の21世紀型教育の神髄であろう。