三田国際 ICT起業家精神創出

12月12日、三田国際は、日本マイクロソフトとライフイズテックのサポートのもと、「女子中高生向けプログラミング講座」を実施。マイクロソフト ディベロップメント株式会社の加治佐俊一社長も参加し、使うICTから、創るICTを楽しもうとエールを贈った。by 本間勇人:私立学校研究家

ライフイズテックのメンバーも、スモホが2007年後急に普及したように、2020年東京オリンピック・パラリンピックのころには、今とは全く違うデジタルな世界が登場している。

そして何より、今回体験してもらうプログラミングを誰もができるようになり、消費と生産の体験を同時にできるようになっている。使うだけではなく、クリエイティブな驚くべき体験ができるようになっている。今回は2020年の世界を、いま・ここで楽しもうと、動画を見ながらそのビヨンをシェアした。

第Ⅰ部は「Hour of Code」を操作して、プログラミングやコンピューターサイエンスに触れるためのワークショップの時間。今回は世界180か国で開催されているコンピュータ科学教育週間(Computer Science Education Week)の一環として、三田国際でも行われた。まずは、ゲームを通して簡単プログラミング体験。
 
ライフイズテックのスタッフにサポートされながら、さくさくクリアしていった。コンヴィヴィアルな雰囲気とフロー状態のメリハリあるアクティブラーニングがBGMにのって軽快に進んでいった。
 
 
第Ⅱ部では、いよいよアプリケーション開発ツール「Microsoft Visual Studio」を使ったストアアプリ開発の体験。カウントアプリを制作した。
 
 
アプリをはじめから作るのではなく、すでに書かれているコードを書き換えながら進めていくので、マニュアルに沿ってサクサク進む。初期値が設定されているから、それが可能だが、はじめからアプリを創れるようになりたいというモチベーションが生まれた生徒もいる。
 
そうなるためには、専門的に技術をマスターする必要があるが、やはりアクティブな学びは、生徒1人ひとりの才能を掘り起こし、進路を拓く有効な体験であると参加した生徒も大満足。
 
 
昨今、大学入試改革一体型のグローバル学習指導要領改訂の話題が喧しい。アクティブラーニングが注目されている。既存のアプリを活用したICTベースのアクティブラーニングが行われるようになってもきた。
 
しかし、三田国際は、生徒が自ら創ったアプリを使って授業に臨む日も近い。そのアプリを教師も活用するわけだから、国際バカロレアのように、教師と生徒の関係は、教える教わる関係から、共に学ぶ学習者となっていく。
 
多くの教育現場では、このようなパラダイムシフトはまだまだ抵抗があるだろうから、2020年三田国際が21世紀型教育の拠点になっているというのは予想に難くない。
 
 
今回のワークショップと同時開催されたのが、今後のマイクロソフトのプログラミング教育支援プログラムのプレスリリース。会場校代表として大橋清貫学園長もスピーチした。今日のようなアックティブラーニングのシーンこそ未来の教育であることは確実である。使う側ではなく、創る側になる学びこそ三田国際の教育とマッチすると静かな情熱をもって語られた。
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