静岡聖光学院 未来を創るNew Power School(了)

静岡聖光学院の21世紀型教育改革のダイナミクスは、4月から急激に力強くなった。PBL型授業が魂の泉となって、あらゆる教育活動で同時多発的にイノベーションが加速した。4月にイートン・カレッジと特別な関係を結ぶことができた。

イギリスでは、ラグビーを大切にしている。大会で優勝するかどうかよりも、ジェントルマンの教養としての価値をラグビーに見出している。文化庁がお墨付きをつけるほど、静岡聖光学院のラグビーをはじめとする部活動はジェントルマンマインドであふれている。

イートン・カレッジはその意味をすぐに理解した。多くの日本の私立学校と交流しているが、静岡聖光学院は、今後サマースクール以上の交流をしていくことになっている。来年は、イートンのラグビーチームが静岡聖光学院にやってくる。ラグビーを通して、国際交流を行う予定だ。

すると、不思議なことに、グローバル教育3.0の扉が全開になった。ハロー校との交流も決まった。ワクワクしている暇もなく、すぐに東のイートン校と呼ばれているマレーカレッジとの交流も決まり、国際科学会議に招待されもした。インドネシアとの交流も開け、年末には、インドのニューデリーにあるモダンスクールにも招かれて、4人の生徒がチャンレンジした。Community Development and Leaders Summit(略してCDLS)と呼ばれる高校生の世界会議に参加することになったのである。

C1英語の環境、PBL型授業、ICT、STEAM教育というリベラルアーツの現代化の態勢が整うや否や、世界が静男岡聖光学院に磁石でひき寄せられるかのようにやってきたのである。世界は待っている。日本の仲間を。ただ、英語やPBLやICTなどの条件が揃うかどうかなのだ。静岡聖光学院の挑戦がそれを論より証拠、証明したのである。

そして、静岡聖光学院の創設以来のコア探究活動である自然科学研究もまた、大きくジャンプの時を迎えたのである。新ピエールロバートホールというTEDのプレゼンよろしく発信する場を得たのである。中1の生徒の「苔植物の仮根は本当に水を吸わないのか」というテーマは、教科書に載っていた苔についての文を読んでいたところ、疑問に思うことがどんどんと膨らみ、今回の研究に至った。PBL型学びの面目躍如である。
 
しかも、そのような多くの生徒による科学研究は、学校を超えて、大学や理研の研究施設を活用して実験をするまでに広がっているのだ。
 
そして、マレーシアでは、ロボット科学の国際コンクールだったし、インドでは、2040年には日本も巻き込まれる「世界水戦争」を食い止める問題解決のための国際会議が行われたのだ。グローバル教育3.0はSTEAM教育を世界の舞台で統合するにまで至る。
 
一気呵成にここまで昇竜のごとく上り詰めたのである。教師も生徒も共にアイデアと企画を出し合い、学びに研究に没入していく。そして、この没入から顔をあげて、辺りを見回し、まだまだもっともっとと前のめりになっている雰囲気があふれている。
 
それを生み出すバックヤードもちゃんとある。放課後、教師はPBL型授業のデザイン研究会を自主的に行うこともしているのだ。
 
 
しかも、聖学院の21教育企画部長児浦先生も参加。21世紀型教育機構の男子クリスチャンスクールどうし切磋琢磨するためだ。静岡聖光学院の副教頭田代先生が、児浦先生が主宰する聖学院の授業デザイン研究会に参加したのが始まりだった。刺激をうけた田代先生が静岡聖光学院でも開始した。児浦先生を招いて、大いに学ぶためだ。
 
しかし、同時に児浦先生も静岡聖光学院の「思考コード」に、カリキュラムマネジメントのヒントを得て、聖学院のルーブリックに独自の思考コードを掛け合わせた。こうして互いに急激に進化していっているのだ。
 
 
すなわち、静岡聖光学院はNew Power Schoolとして、自らを最適モデルに創り上げているのである。このパワーは、世界と共振して大きなウネリを生成していくことになるだろう。来年のその姿を見るのが今から大いに楽しみである。まだまだもっともっとトライしよう!ラガーマンであり天才教育改革者星野明宏副校長のエールが聞こえてくる。
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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