和洋九段女子にて第1回定例会を開催しました(1)

 4月28日(木)和洋九段女子にて、21世紀型教育機構の2022年度第1回定例会が行われました。一昨年と昨年はコロナパンデミックの影響でオンライン開催だったため、定例会で加盟校の先生方が会場で対面するのは、2019年12月以来、2年半ぶりということになります。
 
 ご参加の先生方と挨拶を交わし、近況を報告し合う時間を共有しながら開催時間が来るのを待つのはリアル開催ならではの良さです。その一方で、出張やイベントで都合のつかない先生がオンラインでつながる「ハイブリッド環境」が実現したのは、和洋九段女子「フューチャールーム」の先進的設備と、ウィズコロナ時代に日々対応している先生方の知恵と経験のおかげです。
 
 会の冒頭、平方邦行理事長からは、21世紀型教育機構が推進してきた「思考コード」が、東京私学教育研究所による「研修コード」の開発とともに、東京および全国の私立学校に拡大される方向性が伝えられました。それが目指すところは、Z世代やα世代といった21世紀を生きる主役が未来を切り拓く力を与えることです。そのためにはこれまでの教育を否定し、乗り越えていく必要があります。ただし、ここでいう「否定」は「抹殺」ではないと平方理事長は強調します。存在していたものをなかったことにはできないが、過去を乗り越えるためには、創造的破壊が必要であるという決意表明をしたのです。
 
 その後ゴールデンルールとグローバルゴールの共有、会員校規約と組織図の説明がありました。さらに、機構の理念と目標、そして21CEO会員校としてのアドミッションポリシー・カリキュラムポリシ-・ディプロマポリシーが再確認されました。会員校加盟にあたっての基準も明示されました。
 

 理事の大橋清貫先生からは、学校教育のイノベーションについてのプレゼンテーションがありました。グローバル企業を想定した場合に必要となる将来スキルと、学校のポジショニング分析についての定式化は、ご自身の学校経営の経験を一つのモデルとしているだけに、説得力のあるものでした。さらに、これからのマネジメントのあり方を研修する場としてのSGM部会の構想を語っていただきました。

 若手の先生が活躍するには、その環境を用意するマネジメントの存在が欠かせません。21世紀における新しいリーダーシップのあり方について、今後SGM部会がそのモデルを提示・発信することになるはずです。
 
Twitter icon
Facebook icon