第1回 21会Webソクラテスセミナー「21世紀型学習をめぐって」(1)

21会(21世紀型教育を創る会)は、学習理論部会と思考力テスト部会、およびグローバル教育部会を擁している。21世紀型スキルやグローバル教育、リベラルアーツは、日本語IB200校構想、スーパーグローバルハイスクール100校構想、スーパーグローバル大学構想などグローバル人材育成政策の一環としても世界のグローバル教育の活動からしても無視できない教育内容である。

しかしながら、その内容や方法は、本来各国によって多様であり、価値観も大いに違う。そこで21会の志向する21世紀に求められる能力や学習理論をめぐって、21会の学習理論部会と思考力テスト部会がコラボして「第1回21会Webセミナー 2013年10月22日富士見丘 18時から」を行った。by 本間勇人:私立学校研究家

 

学習理論部会座長講演 大島先生(富士見丘教頭)

実は、子どもたちが身につける21世紀に求められる能力について、そのビジョンは、21会の中では共有されている。それは本サイトの「21会論叢」に掲載されている論考を読んでいただければ幸いである。

今回も、大島先生は、セミナーに先立ち、反転授業よろしく、21会論叢ページに講演内容「21世紀に求められる能力をめぐって」という論考を掲載した。

そのため、参加者――有山先生(工学院)、本橋先生(聖学院)、菅原先生(八雲学園)、鈴木氏(海外帰国生教育研究家)――は、事前に読んで共有。メールで質疑応答は終えていた。ここでは、確認のため、その論考から一部ご紹介しよう。

将来に役立つ能力の予見が困難であり、且つ最新の学問成果を進んで身につける姿勢が求められるなら、知的興味を持ち続けつつ遭遇した現場において役に立つことを見極め、それを身に付けて問題に対処する力量が求められざるを得ない。

しかしこれはなにも、何から何まで全く新たにその場で体得しなければならないことを意味してはない。未知の問題場面でこれを解決するに至る筋道を追ってみよう。

1.解決策が容易に見付からない問題場面に遭遇。
2.解決すべき問題を設定。
3.解決に役立ちそうなテクニックを収集、習得。
4.このテクニックを駆使して問題解決を図る計画の策定。
5.実行。そして評価。

大島先生は、21世紀に求められる能力を、その能力を活用する能力に細分化し、以上のようにシンプルに一般的なその活用プロセスを確認した。そして、「21世紀に求められる能力」は、「問題解決モデル」、「授業モデル」、「評価モデル」の3つの側面から見ても21世紀に求められる能力に一致するというところから講演はスタートした。

そして「問題解決モデル」を、次のように21世紀に求められる能力に即して箇条書きにした。

問題(場面)の提示

問を立てる

テクニック・思考・吟味(繰り返し)

解決

評価

今回は、問題の提示、問いを立てる、テクニックについて、参加者によって議論が深められていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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