2019年度第2回定例会 G-STEAM宣言

12月19日(木)聖ドミニコ学園で21世紀型教育機構(21st CEO)の定例会が開催されました。会の冒頭、工学院大学附属中学校・高等学校校長で当機構の副理事長でもある平方邦行先生から、21st CEOがこれまで力を注いできたPBL、STEAM教育、Global 3.0を新たにアップデートし、【G-STEAM】として共有していくという宣言がなされました。

続いて、今年度から当機構に加盟した聖ドミニコ学園が、アクレディテーションにおいて「クオリティ21世紀型教育スクール」のスコアラインをクリアしたことを受け、認定証が授与されました。

聖ドミニコ学園理事長の山崎昭彦先生と同校教頭の生方真先生より、聖ドミニコ学園の21世紀型教育についてのお話がありました。英語イマージョンとPBL、ICTの先進的な取り組みが会員校の先生方と共有されました。

順天学園学校長の長塚篤夫先生からは教育改革の経緯や今後の方向性についてのお話がありました。生徒を中心として改革をすることの重要性、生徒の視点を欠いた「上からの改革」がいかに困難かということが、今回の大学入試改革でも証明されたということを説明いただきました。

アクレディテーションチームである、株式会社FlipSilverlining代表取締役の福原将之氏と株式会社カンザキメソッド代表取締役神崎史彦氏からは、21st CEO加盟校の3年間アクレディテーションスコアの推移が項目別に詳細に分析されました。どのような観点がどのようにスコアに反映されるかといった説明とともに、次年度以降にむけてどのような課題を克服すべきかといったことについての手がかりが解説されました。

2019年度の21st CEOの活動で特筆すべきことは、21世紀型教育研究センターの設立でした。このセンターが若い先生方やZ世代と呼ばれる生徒たち主体の学びを牽引する役割を担うことになったのです。研究センターのリーダーである聖学院中高21世紀教育企画部長の児浦良裕先生と工学院附属中高教務主任の田中歩先生は、生徒がジェネレーターとして大人を凌駕する学びの実践を紹介しました。そして2020年度以降も一緒に教育研究センターを推進する仲間を募りました。

参加していた加盟校の先生方からも次年度に向けての抱負を語っていただきました。

富士見丘中学高等学校教頭の白鶯訓彦先生と佐藤一成先生からは、SGHとして蓄積してきたことをさらに21stCEOの活動にステップアップする準備を進めているとお話がありました。

また、静岡聖光学院の校長星野明宏先生と副教頭の田代正樹先生からは、学内の良好なコミュニケーションを活かし、これまで猛スピードで進めてきた国際交流イベントをより多くの生徒の日常に埋め込むことが目標として掲げられました。

和洋九段女子中学校校長の中込真先生と教頭の新井誠司先生からは、着実に21世紀型教育が広がっていることはよいことであるが、それに満足せず2020年はさらなるインパクトを生み出すという決意が語られました。

八雲学園英語科主任の近藤隆平先生からは、世界中の私立学校との連携をもたらすラウンドスクエアを中心にGlobalが充実してきたことをベースにして、共学としての強みを活かしたSTEAMにも力を入れていきたいというお話がありました。

聖パウロ学園高等学校からは国語科主任高橋佑佳先生がいらしていただきました。男性ばかりが出席している定例会の中、学校代表として女性一人で会場にいらしていただきました。今回は司会者の失態でお話を伺えませんでしたが、女性が活躍するこれからの社会を考える上で、出席そのものが大変重要な示唆に富んでいました。

首都圏模試センターの代表取締役の山下一氏と教育研究所長の北一成氏からは、新タイプ入試や思考コードなど、中学受験の最新動向についてお話がありました。

最後に21世紀型教育機構副理事長の石川一郎先生からは、G-STEAMの重要性と、これまで21st CEOを牽引してくれた本間勇人氏が当機構の第一線から退くことの意味、これからの「21st CEO=第2幕」を進めていく覚悟が語られました。

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