21会思考力セミナー 偏差値を乗り越える思考力
3月21日、工学院大学新宿キャンパスで、第1回21会思考力セミナーが開催された。新小学6年生の子供たちが対象のセミナーである。その模様を取材した。by 松本実沙音:21会リサーチャー(東大文Ⅱ)×本間勇人:私立学校研究家
3月21日、工学院大学新宿キャンパスで、第1回21会思考力セミナーが開催された。新小学6年生の子供たちが対象のセミナーである。その模様を取材した。by 松本実沙音:21会リサーチャー(東大文Ⅱ)×本間勇人:私立学校研究家
衝撃が自己決定に化学変化する 核心をつくる授業
「反転授業」さながらの「思考力テスト」の「入試本番模擬体験」
(2013.11.22の21会の定例会で。座長平方校長のビジョンとミッションの共有スピーチシーン)
来春中学入試で、工学院は「思考力テスト」を導入。12月7日(土)、入試本番模擬体験で、予想問題がお披露目された。一般入試の本番模擬試験と解説授業の中にきちんと織り込まれて開催。
全体でおよそ200名集まる中、同テストの会場も2クラスも開設する盛況ぶり。グローバル人材育成時代に重要な社会参加への関心を深め、問題を自分で判断して解決していく思考力が注目されている象徴的イベントとなった。
また、最近公表されたPISA2012の報告もあり、日本の教育改革の「思考力重視」路線に拍車がかかっている。時代を読んで、時代を牽引する工学院の21世紀型教育の全貌がみえてきた。by 本間勇人:私立学校研究家
先月、『聖学院 「思考力セミナー」高次思考力を育てる』を書いたばかりだが、生徒の発達と同じように、学内で自主研修を行いビジョンを共有し、「思考力テスト」のチームワークが強化された結果、その対話が早くもケミストリーを生んだ。
11月9日に行われた「第4回思考力セミナー」は、クリッカーを活用し、生徒が自分の意識を数学的考え方に結びつける「開示悟入」のプログラムとなった。by 本間勇人:私立学校研究家
(「思考力セミナー」の対象は中学受験生。聖学院の教科学習の土台になっている「ものの見方・考え方」を共有している。聖学院の授業は、国語を考える、数学を考える、理科を考える・・・だけではなく、国語で考える、数学で考える、理科で考える・・・という構造になっている。つまり、考えるコトを考えるという高次思考を大切にしている。イギリスやアメリカ、シンガポールなど各国の世界標準の学びは、このレベルまで到達しているので、21世紀型教育を実践している聖学院も同じ地平に立っている。)
昨今、聖学院は、その教育の質とその積み上げによる成果としての大学合格実績や海外大学の実績が評価され、メディアで頻繁に取り上げられるようになっている。
その教育の質をどのように作り上げているのかリサーチした。 by 本間勇人:私立学校研究家