2020年度21CEO第1回オンライン定例会「学びの未来へ」(3)

2020年の21世紀型教育機構の合言葉は「世界の学校へ」です。脱”偏差値”・脱”横並び”を目指し、オンライン定例会の第3部は、Zoomのブレイクアウトセッションを活用した分科会で各加盟校の活発な議論が行われました。

今回のオンライン定例会で気づかされたことの一つに、オンラインだとフラットなコミュニケーションが活性化するということがあります。画面上では席次のようなものはありませんし、演者と聴取者の役割チェンジが容易(双方向)だということです。それを促進するのがブレイクアウトセッションです。分科会では、5~6名ほどのグループでのディスカッションとなるため、より深い議論になっていくのが参加した先生方の反応からよく分かりました。

A) 分科会「21世紀型学校マネジメント」座長:首都圏模試センター 代表取締役  山下 一 氏 
 今回の未曾有の事態を受けて、学校をどのように舵取りするのかというテーマで、各加盟校の校長先生を中心に議論がなされました。
 
B) 分科会「21世紀型学校広報のあり方」座長:首都圏模試センター取締役 教育研究所長 北 一成 氏
 すでにいくつかの学校で取り組みが行われているオンライン学校説明会などの在り方、さらに来年度の生徒募集全般についての話がありました。
 
C) 分科会「グローバル教育・英語教育とオンライン」 座長:21世紀型教育機構理事 石川一郎 先生
 海外校との交流や、グローバル関連イベントをオンラインで実施し、文化の多様性に触れ、英語力を活用していく可能性を探りました。
 
D) 分科会「PBL・思考コードとオンライン」座長: 聖学院 児浦良裕 先生
 PBLと哲学授業における問いの構造を可視化し、思考コードと結びつけながらオンラインで共有する手順について対話を深めました。
 
E) 分科会「STEAMとICTツールの可能性」座長:和洋九段 新井誠司 先生
 STEAM教育の中身について検証しながら、ICTをどのように活用することが必要か、アイディアを出しあいました。
 
F) 分科会「オンラインセミナー・アクレディテーションの可能性」
  座長:アクレディテーションチーム  福原将之 氏/神崎史彦 氏
 今後のイベントをオンライン化する可能性、またアクレディテーションを有効活用するための知恵が共有されました。
 

 

司会進行役がブレイクアウトセッションの操作に手間取っている際に、様々な先生が知恵を提供してくれるなど、オンライン上で共有する知恵のスピードに改めて感じさせられました。ブレイクアウトセッション以外にも、今回の定例会ではオンラインならではの機能の活用がありました。

先生方のプレゼンテーションで使われるパワーポイント資料は画面共有されるので、一つのPCで編集するという作業が不要になりました。また、英語によるプレゼンテーションでは、チャットを利用した同時通訳の配信にも今回初チャレンジしました(担当してくださった静岡聖光学院の中村先生、ありがとうございました)。

分科会の議論が盛り上がったことは、21CEOの新しい展開を象徴することだと考えています。つまり、フラットな対話と議論がこれからの会議・授業の方向性を示しているということです。21CEO加盟校が「世界の学校」へ進化する契機になったのではないかと考えています。

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