聖学院 PILとICT (1)

聖学院といえば、今やプロジェクト学習(PBL)の拠点。PBLは、SGH(スーパーグローバルハイスクール)やIB(国際バカロレア)、米国のチャータースクールなどで活用されているアクティブラーニング。大学でも今やっと広まりつつある。by本間勇人:私立学校研究家

(2014年6月8日、男子校フェアで聖学院は「思考力セミナー」を披露)

ふだんの授業、記念祭(体育祭)、農村体験、タイ研修、沖縄平和学習などでプロジェクトマネジメントを行う学びの方法論として活用されている。
 
そのプロトタイプが、中学入試の学校説明会のときに併設される「思考力セミナー」という講座で披露されている。いつも申込者が殺到し、定員はあっという間に満席になる。これは、同校の入試の一類型である「思考力テスト」の対策講座。
 
 
塾などでトレーニング講座がないので、同校が独自に開設している。公立中高一貫校の適性検査のように、記述や作文、応用問題のパッチワーク・タイプではなく、思考の過程そのものを学べる潜在的能力を測る21世紀型テストだからである。
 
 
しかし、PBLだけが重視され、知識の背景文脈を学ぶ講義形式の授業が行われていないわけでは当然ない。PIL(ピアインストラクチャーレクチャー)という21世紀型講義形式の授業も行われているのだ。

 

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