7月18日(日)「次世代SGTの授業デザイン」ワークショップをオンラインで実施

 

7月18日(日)、21世紀型教育機構の教育研究センター主催「次世代SGTの授業デザイン」ワークショップを開催しました。加盟校から20名ほどの若手の先生(スーパー・グローバル・ティーチャー=SGT)が集まり、新しい授業の在り方について情報共有しました。

 

冒頭挨拶で21世紀型教育機構(21CEO)の会長である平方邦行先生は、日本の現状を考えれば教育におけるイノベーションが必要であることは明らかであり、若い先生方に期待したいとエールを送りました。一方で、本当の次世代SGTは、未来を担う今の中学生や高校生であることを忘れずに教育のアップデートをしていかなくてはいけないと強調されました。

 

大学受験改革が当初の意気込みからトーンダウンしている現状について、平方先生はこのままでは日本の未来が本当に危ないと、日本私立中学高等学校連合会の会長である吉田晋先生や、21CEO加盟校の校長先生方とともに、全国の中学高校の先生方や文科省など教育行政機関の職員の方と精力的に対話を続け、日本の中等教育や高等教育について私学の立場から様々な提言をしています。

 

そのような活動にも支えられ、独自の教育イノベーションを起こしてきたのが21CEOの教育研究センターです。これまで児浦良裕先生(聖学院)、田中歩先生(工学院附属大学附属)、田代正樹先生(静岡聖光学院)、新井誠司先生(和洋九段女子)の4名が中心となってPBLやSTEAMなどの学びを日本でいち早く実践してきました。今回のワークショップは、次世代にバトンを渡しながら、エンパワーしようという企画です。和洋九段女子の本多ゆき先生と、聖学院の佐藤充恵先生に授業実践報告をしていただき、そこからディスカッションを拡げていきました。イベントの一部については近日中に動画で公開予定です。また、8月以降も、次世代SGTにフォーカスしたイベントが開催されます。

 

21CEOでは、以前より「大学受験ありき」の中等教育では世界の人々と対話できないこと、本当の意味で「世界の学校」になるために、グローバルが日常となる「グローバル教育4.0」の環境を整え、ワールドメイキングの次元に立つ必要があることを発信してきました。もうどこかにモデルを求める時代ではなく、自分たちで創り出す時代だということです。そこに共鳴し、参加してこられた若いSGTが、未来を担う世代とともに新しい日本そして世界を切り拓く幕開けとも言えるイベントになりました。

 

本当は、和洋九段女子でリアルに開催される予定でしたが、東京都に緊急事態宣言が出たことを受けて急遽オンライン開催となりました。しかし、オンラインであろうとリアル対面であろうと、状況にすぐに適応して最適なプログラムを組む先生方の柔軟性には驚きました。そして、リアル開催のときには交通の便もよい和洋九段女子をいつでもご活用くださいと快くお申し出くださった和洋九段女子の中込真校長先生には心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

 

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