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三田国際 はじめての学園祭(2)

三田国際の学園祭のベースはアカデミックな探究パフォーマンス。今年入学した中1、高1は、自己探究のプレゼン。おそらく来年、中2、高2は、社会科学や自然科学の分野に探究活動を広げるだろうし、中3、高3になれば、ポスト資本主義の次にくる未来都市についてや、もし地球の自転が逆だったらというような新たな理論の提案に取り組むことになるでしょう。

3年後は、中学1年生から高3生まで各クラスでアカデミックパフォーマンスがさらに活気あふれるほど行われているでしょう。それを予感させるはじめての学園祭でした。私は午前中で次に移動しなければならなかったのですが、駅に向かう途中、三田国際学園に向かう多くの受験生家族とすれ違いました。

三田国際 はじめての学園祭(1)

2015年10月31日(土)、11月1日(日)の両日、三田国際学園は、はじめての学園祭を開催。創立100年を迎え、何度も文化祭を行ってきましたが、今年共学校化し、名称変更し、カリキュラムイノベーションを果たした三田国際にとっては、第1回学園祭として開催されます。

まだ生まれ変わって、1年を経過していないにもかかわらず、はやくも教育の成果をお披露目するところまできています。この幾何級数的な成長の広がりは、3年後、6年後どこまで大きくなっているのでしょう。by  本間勇人 私立学校研究家

三田国際 異次元の授業全面展開(3)

三田国際のSGTマスター田中先生の授業は、穏やかで凄まじき対話が響き続ける。おそらく他校では真似のできないオリジナリティである。そのオリジナリティとは、本質の本質に迫る眼差しなのだ。通常の本質論者は、常に本質の物神化というジレンマに陥る。そのジレンマに陥らないためにはどうするか、本質を本質のままに大切にすることはいかにして可能かということがテーマになっている小論文指導は、どこの学校でも行われている。

そしてそんな本質の物神化という大きな物語はすでにないことは、1989年以降、フランシス・フクヤマの「歴史の終わり」で世を騒然とさせたことは記憶に新しいだろう。もはや、本質と経済社会の市場経済を統合することによって、欲望金融経済社会の魔の手から子どもたちの未来を守ることができるのだというテーゼは幻想であり、フェイクである。残念ながら、サンデル教授、トマ・ピケティ教授の書籍がベストセラーとして、まさに本質の物神化の権化になっているというパラドクス!これが物語りなき現代社会の相変わらずの罠なのだ。

三田国際 異次元の授業全面展開(2)

三田国際の相互通行型授業(アクティブラーニング)を成り立たせているのは、IB型「問いの構造」をデザインできるSGTの存在とその「問いの構造」を教師も生徒もフラットにシェアできるKnotworkをグーグルのクラウドグループウェアを活用してデザインできる情報系のSGTが複数存在しているからである。

三田国際 異次元の授業全面展開(1)

三田国際学園は、今年4月から校名変更、共学校化、1条校でインターナショナルスクール化した。そのあまりにも独自のそれでいて普遍的な教育の志に、中高受験市場は共鳴共振し、中高合わせて400人以上の新入生が入学した。学園の全生徒の実に80%を占める。中学入試の応募者総数は2118人。前年が194名であるから、前年比1091.8%の大ブレイクである。

この奇跡は、首都圏の入試市場を騒然とさせたばかりでなく、その評判は関西圏にも轟いた。しかし、本当に驚くのはこれからなのだ。IB(国際バカロレア)やSGH(スーパーグロ-バルハイスクール)以上のグローバル教育の全面展開がスタートしたからである。そしてそれができるのは、言うまでもなく教師全員がSGT(スーパーグローバルティーチャー)だからなのだ。by 本間勇人 私立学校研究家

(10分休み時間の忙しい時に、中学の教師スタッフルームで。パッとスクラムを組んだ俊敏さ!学内にはSGTはこの倍以上そろっているというから驚きだ。)

三田国際 ICT起業家精神創出

12月12日、三田国際は、日本マイクロソフトとライフイズテックのサポートのもと、「女子中高生向けプログラミング講座」を実施。マイクロソフト ディベロップメント株式会社の加治佐俊一社長も参加し、使うICTから、創るICTを楽しもうとエールを贈った。by 本間勇人:私立学校研究家

三田国際学園 留学生との出会いがもたらすもの(3)

留学生との対話は、日本文化論の入り口にさしかかった。秋葉原や渋谷にも行ったが、ミュンヘンと違い新しい感覚が大好きだという。電車には感動したというから、フライブルグなどの環境に優しい電車トラムや自転車の道路の方がと思ったが、彼女がクールでスマートだというのは、PASMOの機能だった。

三田国際学園 留学生との出会いがもたらすもの(2)

三田国際学園の生活に話が及んだ時、おもしろかったのは、留学生ばかりか、在校生も自分たちの学校が新しくなっていく際に、未来からの留学生として先生方に受け入れらているという気持ちが広がったことだ。

三田国際学園 留学生との出会いがもたらすもの(1)

今、三田国際は、ドイツからの高2留学生を受け入れている。今年7月も受け入れているから、年間通して、在校生は留学生と出会うチャンスがある、今回のドイツからの留学生も、日本が大好きで、在校生と日本のどんなところが好きか語り合った。身近な生活の話で盛り上がったが、その現象の背景にドキッとするような本質を留学生と在校生が共感し合う瞬間があった。by 本間勇人:私立学校研究家

三田国際学園 広がる「相互通行型授業」(3)

高3の日本史。大学受験勉強に突入した秋、どんな相互通行型授業をするのだろうか。大学受験勉強というと、どうしても演習中心の授業になるのが一般的ではないだろうか。そう思って授業を拝見したが、この時期に適った相互通行型授業というものがあった。

三田国際学園 広がる「相互通行型授業」(1)

今年6月、校名変更及び新しいカリキュラムを発表した三田国際学園中学校・高等学校(以降「三田国際」)。学校説明会の参加者が激増し、21世紀型教育の時代の扉を開いた。その人気の教育の中核は、「相互通行型授業」。

今やっと東京大学でも、「聞くだけの授業は、終わりにしよう」というスローガンのもと、大学教員、中高教員を対象としたオンラインによるノウハウ養成講座が始まるというのに、三田国際は来春からの新コース開設を目標に、昨年から準備が着々と進んでいる。原田啓志先生(進路・学習指導部)の挑戦を追った。by 本間勇人:私立学校研究家

三田国際学園 留学生が認める授業

三田国際学園は、スーパーイングリッシュコース(SE)の相互通行授業の浸透度、イマージョン率、ICT活用度はどんどんアップしている。そんな中、ここ4週間、ドイツから留学生Sさんがやってきて、国際交流の旋風を巻き起こし帰国した。英語が堪能で、SEクラスメイトと、英語でコミュニケーション。

しかし、そこで使われている英語は、たんじゅんにコミュニケーションの道具ではなく、すでに感性そのものそして思考そのものにシフトしていた。by 本間勇人:私立学校研究家

三田国際学園 21世紀型授業展がる(2)

スーパーサイエンスコースの授業といえば、数学と理科。数理的思考とは何か?大学入試問題ができるようになることは当然。しかし、それだけでは理数系に強い人材を育成できない。たとえば、アインシュタイン的な発想の持ち主を育成したいというのが、三田国際学園。

つまり、ガリレオの身の回りの現象から気づいた相対性原理を光速を組み合わせて、特殊相対性理論として方程式化=一般化してしまったその思考のパースペクティブを授業に取り入れたいというのである。

三田国際学園 21世紀型授業展がる(1)

112年前に創設された戸板学園。そして100年前には、「三田高等女学校」が開設された。大正デモクラシー時代の精神である女性の自立をけん引するべく設立された。

今回も、新しい時代の精神をけん引する役割として、戸板学園が、再び「三田国際学園」を創設する。今日の時代の精神は、イノベーションを生み出す発想の自由人を輩出する学びの組織を創り上げることである。「三田国際学園」は、そのために授業改革に、そして新しい教育に挑む。by 本間勇人:私立学校研究家

(当時の三田高等女学校)

三田国際学園 世界標準の授業炸裂!スナップ

三田国際学園のアクティブでインタラクティブでクリエイティブな授業が始まった。中1の英語、高1の英語。完全英語で授業を行っている。中1は、ハイレベルな英語の体験者がほとんどいない。しかし、あの「ニュートレジャー」を、はやくも英語で使いこなしていく。今回は、スナップ写真をご覧いただきたい。by 本間勇人:私立学校研究家

三田国際学園 「発想の自由人」を目指す

GWが終わるや、戸板では、来年の生徒募集用の「三田国際学園」の学校案内が刷り上がった。ページを繰ると、「目指すのは『発想の自由人』」という言葉が目に飛び込んできた。

今最も世界の人々が熱望しているグローバル人材である。学校案内の中身については、5月18日(日)に東京国際フォーラムで行われる東京私立中学合同相談会で手に取っていただきたい。手ごたえを聞いた。by 本間勇人:私立学校研究家

共立女子 一大プロジェクト「ブックトーク」(3)

共立女子のブックトークが一大プロジェクトである理由は、「関係」というキーワードにある。米津先生によると、「課題図書」と「関係」する本を探し、その関係について考え、思いを馳せるというのが大きなねらいの1つであるが、その「関係」が同じジャンルの本から、異なるジャンルの本に広がることも期待しているという。多角的かつ多次元という柔軟な≪関係性≫を見出す挑戦ということだろう。

(取材で訪れていた時、ちょうど校長室では、共立祭の実行委員、生徒会のメンバーが集まっていた)

共立女子 一大プロジェクト「ブックトーク」(2)

中1から中3までのブックトークを見たが、どの学年の生徒も、2分間のプレゼンにいたるまでの緊張感と不安を乗り越え、懸命に本番を乗り越え、あふれる興奮を抑えながら、友達のブックトークを聞いている。

その姿には、創造的な自信ともっとこうすればよかったという次への想いが映し出されていた。そして、最後に、互いに「賞賛コメント」を交換し合ったときは歓喜が教室にあふれ出た。

共立女子 一大プロジェクト「ブックトーク」(1)

夏休みが終わり、新学期が始まるや、共立女子では、一大プロジェクト「ブックトーク」が開かれる。夏季休暇中に課題図書が2冊出されている。生徒は、どちらか1冊は感想文の対象として選ぶ。そしてもう一方は、ブックトークで紹介する対象とする。

ただし、その本を紹介するだけではない。その本と何らかの関係がある本を探してきて、その関係が何であるか発見したり気づいたりしたことをスーパープレゼンテーションする。

時間は2分。中学1年生から3年生まで、約1000人の生徒が全員プレゼン。国語科と図書室のコラボであるが、1000人もの中学生全員が行う学校挙げての一大プロジェクトのスケールで開催される。by 本間勇人:私立学校研究家

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