共立女子 進化する「特別教養講座」(5)
特別教養講座の醍醐味
特別教養講座の醍醐味
池末先生、金井先生、桑子先生の教科横断的な活動と広がり
高3生と教師の対話
授業と特別教養講座の接点
共立女子では、テストもない、単位も関係ない、受験にも直接関係ない授業がある。2006年から、国語と社会と理科の教師3人及び生徒4人で始まった「特別教養講座」がそれである。
今ではコラボレーションする教師も倍以上になり、参加する生徒は20人を超える。テーマによってはもっと増える。共立女子は通常の「教科学習」と「特別教養講座」の間には、比類なき多様な行事や部活がある。
「教科学習」と「行事」の粋を集めたとも呼べる「特別教養講座」。この講座をスタート時からプロデュースしている池末和幸先生、金井圭太郎先生、桑子研先生に聞いた。(by 本間勇人:私立学校研究家)
左から池末和幸先生(社会)、桑子研先生(理科)、Iさん(高3)、金井圭太郎先生、渡辺眞人校長
富士見丘は、1週間の間に2つの貴重な対話ワークショップを行った。1つは、国際理解教育・国際交流担当アドバイザーの吉田成利先生の『海外留学への道』と題する講演。もう1つは、建築家関本竜太氏(リオタデザイン代表取締役・一級建築士・日本大学講師)による講演『町の中のデザイン』。
どちらも、テーマは違っているが、対話型の講演であるし、その対話のシークエンスが似ている。体験から始まって重要な気づきに昇華し、最後に興味と関心を喚起された生徒が質問に講師を囲むのである。富士見丘の知の形勢過程を追ってみた。(by 本間勇人:私立学校研究家)
八雲学園の教師の話し方は、クオリティが高い。グローバル時代に多様な市民とディスカッションしたり対話をするときに、聴き手の目を見て話すのが基本。日本ではそれができないケースが多いが、八雲学園の教師はその型が自然体だった。私自身帰国生ということもあり、外国人の対話の姿勢と日本人の対話の姿勢の違いには敏感なのかもしれないが、どこかホッとした。
文化学園大学杉並は、来年度以降の新しいグローバル教育の全貌を昨日6日の学校説明会で発表したばかり。午前中は中学受験の模擬試験があったため、午後になるにしたがって受験生と保護者の訪問数が増えた。
富士見丘学園の教師のプレゼンは、落ち着いていて、自信が内側から伝わってくる謙虚な印象を与えるものだった。品性という表現がぴったりであるが、同時に爽やかな雰囲気もあり、質感という言葉が思い浮かんだ。
奇跡の聖パウロ学園。高尾山に連なる聖パウロの森の中に、自然と社会と精神とそしてグローバルな世界をリンクする高等学校として在る。勝ち組負け組主義・目先の利益優先功利主義の広がる時代に東京はもちろん、日本全国から生徒が集まる学び舎。人としての存在の本質を求めて受験生と保護者は訪れていた。