佼成学園女子 留学生を迎える《心》(2)
茶室の外に置かれたベンチでは、留学生たちが袱紗の使い方について説明を受けていた。
茶室の外に置かれたベンチでは、留学生たちが袱紗の使い方について説明を受けていた。
4月21日、佼成学園女子でニュージーランドからの留学生を歓迎するセレモニーが行われた。全校生徒が集まるセレモニー、そして授業での交流などを通して、SGHに選ばれた佼成学園女子の「スーパーグローバルな」おもてなし精神が発揮されていた。 by 鈴木裕之:海外帰国生教育研究家
佼成学園女子に入学したから今の私が有る
「成人を祝う会」に、学芸大学2年在学中の宮本真奈さんが参加していた。特進留学コースで学び、ニュージーランド留学も体験した。そして高3の時に英検1級に合格し、将来英語の教員を目指している。
教育実習も母校にお世話になる予定だという。英語の佼成学園女子の代表的なロールモデルであると、自身も江川教頭も思っており、卒業してもこうして佼成学園女子の仲間として活躍したいという。
2014年1月13日(月)、成人の日。この日、佼成学園女子では、平成23年度卒表生のために「成人を祝う会」を催した。思春期教育である中高のキャリア教育、就活のためのキャリアガイダンスは、現代社会でいつも話題になるが、成人を迎える期間のキャリア教育は見過ごされがち。
特に今の大学生は「さとり世代」と揶揄されるばかりで、中高と社会人のギャップをブリッジするプログラムは積極的につくられていない。そのミッシングリンクをつなぐ新しいキャリア教育の先進校が佼成学園女子である。「成人を祝う会」の第一部を取材した。(by 本間勇人:私立学校研究家)
佼成女子の留学プログラムをコーディネートしている国際交流部長の宍戸先生と江川教頭先生に、佼成女子の留学のポイントについてお話を伺った。
「英語の佼成」と言われるだけあり、留学プログラムと英語教育については、説明会でも注目が集まる部分。説明会後のキャンパスツアーではネイティブ教員も引率役となって施設を案内するなど、佼成女子ならではの雰囲気づくりが工夫されていた。説明はもちろん英語である。
佼成学園女子の校訓は「人と交わり人に学ぶ」である。そのために行事を重視し、その振り返りからさらなる成長を目指すという教育のベースがある。11月17日に行われた中学校説明会、さらにインタビュー取材を通して見えてきた佼成学園女子のグローバル教育の質をレポートする。by 鈴木裕之:海外帰国生教育研究家
佼成女子の行事には実施する順番にも意味があるのだと教頭の江川先生は強調されていた。「体」を鍛える体育祭と「心」を鍛える文化祭、そして、人の喜びや悲しみが分かる「心」が、「頭」を鍛えるという。英検まつりや合唱コンクールもそういった一連の流れに組み込まれている。イベントは単発で終わるのではなく、それぞれの目的がつながっているのだと。
佼成女子には、「行事が人をつくる」という標語がある。「行事」を通して「心を鍛える」こと、すなわち、「人を思いやる人間らしい心を育む」ことが教育の大きな柱になっているのである。乙女祭は、そういう佼成女子らしさがいかんなく発揮される大イベントである。今回は、特にグローバル教育とコラボレーションに関わる部分を取り上げる。(by 鈴木裕之:海外帰国生教育研究家)
プログラム終了15分前、一気呵成に通しで海辺のスポーツの演技を行った。午前中から練習してきたパーツとソロが物語のシークエンスの中にパタパタ織り込まれていく。そのスピード感、躍動感。テンションは一気に高まった。