工学院 グローバル教育も着々(3)

今年の夏、IBMが主催するヤング天城会議にチャンレンジした高2の女子生徒がいる。IBMによって、次代を担う若者の育成に貢献することを目指して企画されたプログラムで体得したものは大きかったという。

――「ヤング天城会議」とはどんなプログラムだったのですか?

Oさん:日本の各界のオピニオン・リーダー――たとえば登山家の山田敦さんの世界観に触れることができました――とIBMグループで国際的に活躍する社員の方とのセッションでした。1チーム5人で6チームに分かれて、ディスカッションしながら各テーマについてプレゼンをしていきます。

全国各地から集まった私と同じ世代の高校生が、グローバルに活躍するために必要な視点や考え方を身につけるきっかけをつかむことができたと思います。

――この会議に参加しようと思ったのはなぜですか?

Oさん:島田教頭先生から紹介していただいて、母とも相談しました。母や知り合いの影響で進路を決めることは、それはそれでよいことだけれど、まだまだ世間知らずだから、世界の中の自分というのを見つけてきたらと背中を押されたのがきっかけです。

図書委員をやっていますが、会議から帰ってきてからは、図書委員の保育園などのボランティアの活動に積極的にかかわっている自分に気づきました。自分でも何か変わるきっかけが欲しかったのだと思います。

――具体的にはどういうことが変わったと思いますか?

Oさん:世界における日本の位置づけや価値の多様性のある社会になるためには何が必要かなどについて考えていくことがすでに宿題でした。

自分なりに考えて参加したので、講演者の方やIBMの方のお話、そして同じ世代の高校生のみんなの考え方とどこが違い同じなのか、また考えてもみなかったことも知りました。

私はある程度将来の仕事は決めていますが、それが世界の中であるいは社会の中でどれだけ大切な価値ある仕事であるかを実感できました。

ただ、今回は世界の問題をどう解決するかというところまではいっていません。ですから、まだまだ世界や日本のことを知らなければ、自分の考えをしっかりと組み立てられないということに気づきました。

そのためにも、チームで議論したり、プレゼンする楽しい体験学習に今後も積極的に参加したいと思っています。

島田教頭:今回のように、集中討議をすることで、将来にわたり刺激し合える仲間をつくり、自分の考えや主張を論じながら多様な意見に耳を傾け、見識や知識を高める体験はとても大切です。今工学院でもそのような学びのスタイルを開発しています。Oさんは、すでにその醍醐味を体験したわけですね。今度は私たちをサポートしてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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