八雲学園の進路指導 感性教育の成果(3)

2020年大学入試改革の眼目は、学力テストのみならず、中高時代にどのような学びの活動をしたのかどのような学びの体験をしたのかが重視される。つまり、中高時代の教育の質が大学入学準備に大いに役に立つときが来る。今回4人の受験体験から、八雲学園の教育そのものがそのまま合格に大いに役立っていることが明らかになった。

菅原先生:みんなが受験したAOや推薦の入試制度では、中高時代の学びの体験が何らかの形で問われ、それをプレゼンするチャンスがあったと思うのだけれど、それは私たちにとってもある意味評価として参考になるから教えてくれないかな。

HMさん:私は日本史の教師になりたいのですが、それは八雲の先生方の影響が大きいからです。そのような話もしたと思います。他の学校ではクラブ活動も5時30分とか6時で終えて、帰宅しなければなんりませんが、八雲学園の先生方は8時半ぐらいまで、私たちが納得のいくまで活動するのを見守っていてくれます。

自分自身部活の部長や体育祭の実行委員など通して人を育てる方法について悩みましたが、そんなとき先生方が私たちにどうかかわってくれるのかその姿に学びました。

横山先生:なぜ他の学校のことがわかったの?

HMさん:妹も中1で八雲学園にお世話になっています。妹の友達のお母さんたちが情報を教えてくれたりしますから(笑)。今回の口頭試問で、もっとも八雲にお世話になったのは、毎朝唱和する3つの言葉です。「心によろこびを持ちましょう。」「強い身体になりましょう。」「立派な生活をいたしましょう。」という言葉が身について、それが私のモットーになり、生き方を支えてきたし、これからも支えていきますと回答しました。

菅原先生:まさか3つの言葉をそのまま言ったわけではないよね。

HMさん:言いました!(一同:盛り上げり、八雲のおかげで合格したね!と)恩返ししたいです。

HSさん:私も八雲にお世話になりました。6年間で人間的に成長したと実感しているからです。中学生の時は、斜に構えていて、人と人との関係には少し距離をあけていました。しかし、高1の一年間留学から帰ってきてから、八雲の温かさが心に染みました。

ニュージーランドに留学したのですが、向こうは八雲のようにみんなが仲が深まるという環境にないのです。学校がアットホームということはなかったのですね(一同;たしかにアットホームだあ!)。斜に構えるのをやめました(一同:そうそうわかるわかる)。

留学中に気づいたというより、帰国後気づいたというのが私にとっては重要な転機だったと思います。こういう場を大切にしようと思いました。ですから、志望理由書や自己アピールでは、私は将来、いろいろな国から来た人たちが心地よく日本で暮らせるように貢献したいと書きました。また、ニュージーランドという国の事情からも学んだのですが、留学して民族が違っても価値観が違った人どうしでも、平和に暮らすにはどうしらよいのか考えさせられました。異文化コミュニケーションで平和な社会を作りたいと思っています。

それで、HMさんのように八雲のどこに影響を受けたかというと、イベントの時に訪れた人をウェルカム精神で迎える雰囲気だったと思います。寛容に受け入れる精神がないとい異文化コミュニケーションができませんから。

 
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