八雲学園の進路指導 感性教育の成果(了)

近藤理事長校長が毎日のように語り、先生方が生徒と共に日々実践していっている6年間の学びの体験が、これほどダイレクトにAO入試や推薦入試に反映しているのは驚きである。3つの言葉、ウェルカム精神に続き、4つの教育、感性教育、強い意志、世界観を掘り下げるといった学びの体験の話がまだまだ続いた。

(柔らかい表情、自然体の姿勢。八雲の教育が身体に染みわたっていると語り合う高3生)

BSさん:国際教養大学の教育それ自体が、八雲の教育とシンクロしていると感じました。ですから私の場合は、八雲の教育が丸ごと役に立ったと思っています。八雲の英語教育は、いわゆる4技能がすべて使える環境がたくさんあります。中学に入学してすぐにスピーチコンテストがあります。ただ英語で読み上げるというだけではなく、多くの人の前でプレゼンするわけですから、今考えると、すごいことですよね。

中3でサンタバーバーラに研修に渡米する経験も得難いですね。全員でいくんですよ。そんな学校は少ないと思います。それにイングリッシュファンフェアといって、こちらから外国に行くだけではなく、80名くらいのたくさんの外国の方々がいらしてくださり、私たちと英語でゲームを行ったり、ディスカッションしたりしてくださいます。中学3年間は毎年その機会があります。英語の総合的な力を今年こそもっと伸ばそうというモチベーションがあがったものです。

ですから、国際教養大学に行きたいと思うのは、私の場合は当然だったような気がします。ダライ・ラマ法王猊下が来てくだささる学校ですよ。法王は、日本人はすばらしい力を持っているのに、発信する力が弱い。もっとみなさん発信しましょうと語ってくれたのには共鳴しました。私は英語をもっともっと勉強して、日本の文化を発信する仕事をしたいと思いました。

また、毎月のように劇団四季など芸術鑑賞にいきます。また合唱コンクールは、その練習の過程が、作品を創り上げるディスカッションやチームワークをつくっていく体験ができます。私は自己推薦で受験したのですが、英語の小論文のテーマは、「音楽と美術を学校で教える利点を述べよ」でしたから、今お話ししたことをそのまま書きました。いかに感性が豊かになるかは、私自身の体験ですから(笑み)。

菅原先生&横山先生:特別広報大使に任命したいね。(一同:本当本当、すごいよ!)

ISさん:私は将来歯医者になりたいのです。八雲学園の先生方が生徒を本当によく見ていてくれていて、進路について親身に相談してくださいました。私は主婦になりたかったのですが、先生と私の回りの身近な職業について語り合っているうちに、そうだ私が八雲学園でこんなに明るくなって、友達からも笑顔がすてきだねと言われたりして、本当すてきな学園生活が送れるようになったのは、歯の矯正をしてくださった歯医者さんに出逢ったことだというのを思い出したのです。

またサンタバーバラの研修に行ったとき、現地の人と話すうちに、恐れや不安がなくなって、海外でも仕事ができるかなと可能性を感じたのです。海外にも留学して、歯医者さんになったら、世界の人の歯の治療をして、安心して生活できる心を持ってもらえるような歯医者さんになりたいなあと思っています。

小論のテーマは「ゆとり教育について述べよ」でした。政策としてのゆとり教育は、少し偏り過ぎて失敗だったかもしれませんが、本当のゆとり教育というのは、八雲学園のように感性を豊かにして、強い意志を持ているようになる教育なのだと主張しました。

一同:可能性を信じることができるというのは、私たちも感じてきました。八雲の大きな特色だと思います。肉まんとカキ氷のある学校ですし(笑い)。八雲にはいって、ほんとうーによかったです!

 

今回、4人の高3生から、八雲学園の多様な学びの体験すべての影響を受けている話を聞くことができた。お互いに、話を聞きながら、そうそうと思い切り共鳴し合った。母校への誇りが、いかに自分の可能性に立ち臨む自信と勇気を支えるのかが明快になった座談会となった。

 

 

 

 

 

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