三田国際 異次元の授業全面展開(2)

三田国際の相互通行型授業(アクティブラーニング)を成り立たせているのは、IB型「問いの構造」をデザインできるSGTの存在とその「問いの構造」を教師も生徒もフラットにシェアできるKnotworkをグーグルのクラウドグループウェアを活用してデザインできる情報系のSGTが複数存在しているからである。

パソコンルームは2部屋あるが、どこの教室でもiPadはつながるし、プロジェクターも完備している。だから、情報の時間を各クラスでもできてしまう。1つひとつのクラスを回り、図書館司書教諭さながら、情報収集の仕方、情報蓄積の仕方、デジタル編集の方法など全クラスの生徒と学ぶ。

グループウェアに入るにはIDが必要だから、一斉授業のようなスタイルでも、Knotworkを活用しているかどうかは、個人単位で了解できる。個人単位の対話がきちんと行われるのだ。1人ひとりが、どこまでシステムを理解し、活用しているか了解可能で、エッセイや作品はポートフォリオとして格納されるから、理科の広さ深さまで教師と生徒はシェアできる。

一般にグループウェアは、情報共有の優れものと言われながら、有効活用されていない。常に更新され、常に活用されて初めて共有という状態が生まれるのに、ダウンロードされているだけで、蓄積されてはいくが、活用されないので共有されないケースが多い。

だから、三田国際学園のグループウェアは、学びのフェーズごとにカテゴライズされ、いつでもどこでも必要な学びの時に必要なデータや情報を引き出せ、生徒側からも送ることができる。この頻繁なコミュニケーションでリアルな学びのスペースでもサイバーな学びのスペースでも活性化されているという意味でのアクティブラーニングを、学校全体で行っているところは、現段階で三田国際以外にはない。

中1のオリエンテーションでは、自分たちのクラスのアイデンティティと自分のアイデンティティをつなげる体系構造をアクティブラーニングで学んできているが、この学びの方法は、日々活用するグループウェアのシステムそのものの発想でもある。

ものの見方や考え方のフレームが、サイバースペースでもリアルスペースでも一貫しているという点が、学びの習慣を創り上げ、システム思考を育成する土台となっているのが三田国際のICT教育の真骨頂である。

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